EU、新車にドライバー監視カメラ義務化
原題: Every new car sold in the European Union must include a driver monitoring camera
なぜ重要か
EU全域での義務化により、車載監視カメラおよびAI画像認識技術の需要が急拡大し、自動車サプライチェーン全体に大きな影響を与える。
欧州連合(EU)は、域内で販売される全ての新車にドライバー監視カメラの搭載を義務付ける規制を導入した。この措置は、わき見運転や居眠り運転などの注意散漫による交通事故を削減することを目的としており、自動車メーカーは対応が求められる。
EUは、域内で販売される全ての新車に対し、ドライバー監視システム(Driver Monitoring System、DMS)の搭載を義務付ける規制を施行した。対象となるのはカメラベースのシステムで、ドライバーの視線や顔の向き、まぶたの動きなどを監視し、わき見運転や居眠り運転を検知する機能を持つ。
この規制はEUの「一般安全規則(General Safety Regulation)」の一環として導入されたもので、交通事故の主要原因とされる注意散漫運転への対策が主な目的だ。欧州では毎年数万人が交通事故で死亡しており、EUは2050年までに交通事故死者数をゼロに近づける「ビジョン・ゼロ」目標を掲げている。
ドライバー監視カメラが警告を発する仕組みとしては、ドライバーの注意散漫や眠気を検知した際に音や振動などで警告を出すことが想定されている。収集された映像データのプライバシー保護については、EUの一般データ保護規則(GDPR)に基づく対応が求められる。
この義務化はすでに段階的な導入が始まっており、新型モデルから順次適用が拡大されている。自動車メーカー各社はシステムの開発・搭載対応を迫られており、車載カメラや画像認識AI技術を手がけるサプライヤーにとっては市場拡大の機会となっている。