欧州がワシントンのチップ戦争に反発
原題: Europe is pushing back on Washington’s chip war
なぜ重要か
米欧間の技術覇権競争が複雑化する中で、欧州の重要産業がどのように対応するかは、グローバルサプライチェーン再編と国際通商関係の転換点を示す。
オランダの通商相ソエルドスマが6月24日ワシントンを訪問し、商務長官ルトニックと議会メンバーに会談。中国製チップメーカーの西側半導体装置へのアクセスを禁止するMATCH法案に反対を表明。欧州最大級企業ASMLは売上高の19%を中国市場に依存している。
オランダの通商相ソエルドスマは6月24日、ワシントンを訪問し米国商務省とメンバーを訪問。中国製チップメーカーの西側半導体装置へのアクセスを禁止するMATCH法案への強い懸念を表明した。同法案はアムステルダム拠点の欧州最高価値企業ASMLに特に大きな影響を与える可能性がある。
ASMLは世界で唯一、最先端のAIチップ製造に使用される高度なリソグラフィ装置を製造している。同社の売上高のうち中国が占める割合は19%に達する。
MATCH法案は既存の規制よりも広範囲で、ASMLの深紫外線(DUV)浸漬型装置にも制限を拡大する内容となっている。一方、同社最先端の極紫外線(EUV)ツールの中国への輸出は従来から禁止されている。
ASMLのクリストフ・フーケCEOは5月、TechCrunchに対して、中国が現在購入できるのは10年前に初めて出荷された世代の旧式DUV装置であり、MATCH法案はまさにこれらの機器の輸出を新たに禁止しようとしていると説明した。
MATCH法案は4月に提出されたが、下院または上院での本会議投票には至っていない。ブルームバーグによれば、可決されるためには大規模な法案パッケージに組み込まれる必要があるとみられている。ソエルドスマは会談後、「オランダにとっての利害関係が非常に高い可能性がある」とメディアに述べた。