CRISPR技術ががん細胞を選択的に破壊、治療困難ながんにも有効

原題: CRISPR tech selectively shreds cancer cells, including "undruggable" cancers

なぜ重要か

従来治療困難ながんの新たな治療選択肢となる可能性があり、がん治療分野での技術革新を示している。

カリフォルニア大学バークレー校のInnovative Genomics Institute(IGI)らの研究チームが、CRISPR技術を用いてがん細胞を選択的に破壊する新手法を開発した。全がんの約半数に見られる変異を標的とし、従来治療が困難とされる「undruggable」ながんにも有効性を示した。研究成果はNature誌に掲載された。

カリフォルニア大学バークレー校のInnovative Genomics Institute(IGI)、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、Gladstone研究所、ユタ大学、ユタ州立大学の共同研究チームが、がん細胞を選択的に破壊する革新的なCRISPR技術を開発した。この技術は「RNA-Triggered Chromatin Shredding」と呼ばれ、がん抑制タンパク質の機能不全による変異を標的とする。研究論文「Targeting Cancer-Specific Mutations with RNA-Triggered Chromatin Shredding」が2026年6月8日付でNature誌に掲載された。新手法は、全がん症例の約半数に見られる特定の変異を持つがん細胞のクロマチンを選択的に破砕する仕組みを採用している。従来の治療法では対処が困難とされる「undruggable」ながんに対しても効果を示すことが確認された。がん抑制タンパク質が正常に機能しない細胞では、がんの進行を防ぐ防御機能が制限されるため、この新技術によってそうした細胞を特異的に標的化できる点が画期的である。

出典

innovativegenomics.org — 元記事を読む →