Convective Capital、災害対策技術に85百万ドルの新ファンド
原題: Convective Capital raises an $85 million fund to build disaster resilience
なぜ重要か
気候変動による災害増加に対応する技術分野への大型投資で、保険業界との連携強化により新市場創出の可能性を示している
災害対策技術に特化したベンチャーキャピタルConvective Capitalが、85百万ドルの新ファンドを発表した。同社は2022年に35百万ドルのファンドを設立し、山火事対策技術「firetech」投資から災害全般への物理リスク管理技術投資に範囲を拡大。保険会社や資産管理会社など機関投資家が主要出資者となっている。
Convective CapitalのBill Clerico氏が率いる災害対策技術特化型ベンチャーファンドが、85百万ドルの新ファンドを発表した。同社は2022年に35百万ドルの初回ファンドを設立し、当初は山火事対策技術「firetech」に特化していた。初回ファンドは主にWePay共同創業者のClerico氏を含む富裕層が出資していたが、新ファンドは保険会社や資産管理会社などの機関投資家が主要出資者となっている。同社は初回ファンドで、AI搭載カメラで早期火災発見を行うPano、自律航空機で消火活動を行うRaine、ブラシ清掃ロボットのBurnbot、住宅の耐火性強化を支援する保険会社Standなどに投資した。新ファンドでは投資範囲を山火事から災害全般に拡大し、「物理世界におけるリスク管理」を提供する企業に投資する。Clerico氏は「60兆ドルの不動産が災害リスクにさらされ、米国は年間1兆ドルを災害対策と復旧に費やしている」と述べた。新ファンドの最初の4投資先は、森林管理を経済的にする木材工場のThe Lumber Manufactory、AI住宅設計のDrafted、送電線検査ドローンのVoltaire、商品価格変動保険のEdge Technologiesとなっている。初回ファンドの投資先企業は合計1億ドルの収益を上げ、総評価額は20億ドルに達している。