Comp AI、セキュリティ自動化でシリーズA調達
原題: Comp AI sets eyes on a continuously agentic future for security and compliance
なぜ重要か
コンプライアンス自動化市場はエンタープライズ向けAIエージェントの主戦場の一つになりつつあり、Comp AIの動向は競合各社の戦略にも直接影響する。
サイバーセキュリティ・コンプライアンス特化のスタートアップComp AIは2026年9月17日、3,400万ドルのシリーズAラウンドを完了したと発表した。ラウンドはRoo CapitalとGrand Venturesが主導。同社は2025年1月にLewis Carhart(CEO)、Claudio Fuentes(COO)、Mariano Fuentes(CTO)の3人が共同創業。累計調達額は3,750万ドルに達した。
Comp AIはSOC 2認証取得など企業のセキュリティ・コンプライアンス業務をAIエージェントで自動化するプラットフォームを提供している。具体的には、セキュリティポリシーの文書作成、監査向けエビデンス収集、そしてコンプライアンス要件への適合状況の継続的なモニタリングが主な機能だ。さらにAI駆動の侵入テスト(ペネトレーションテスト)機能も持ち、コードベースやインフラの脆弱性を能動的に検出する。
創業メンバーは元々、ワークフロープラットフォーム「LeapAI」を約2年間運営し、100万人超のユーザーを獲得したが、「継続投資を正当化できるほど粘着性のあるユースケースが見つからなかった」として閉鎖。その経験からLLMを用いた開発手法と、明確なユースケースの重要性を学んだと語る。また、エンタープライズ顧客開拓の過程でSOC 2取得に数カ月を要した苦労が、Comp AI誕生の直接的なきっかけとなった。
CEOのCarhartは「多くのソフトウェア企業にとって、セキュリティとコンプライアンスは直接収益に直結している。顧客がSOC 2レポートを要求してくることは珍しくない」と強調。一方でプラットフォームは独立した監査機関の審査を代替するものではなく、人間のレビューと承認を組み合わせる設計を採る。「エージェントが重要度の高いアクションを担うようになるほど、ヒューマンアプルーバルと安全策のレベルも引き上げるべきだ」とCarhartは述べた。今回調達した資金はプロダクト拡張に充てる方針。