CognitionのCEOがSpaceXによる買収報道を否定

原題: Cognition CEO denies report that SpaceX tried to acquire the startup

なぜ重要か

大手テック企業によるAIコーディング分野の囲い込みが加速する中、独立系大手Cognitionの動向は業界の勢力図を左右する重要指標となっている。

AIコーディングスタートアップCognitionのCEO、Scott Wuは2026年8月19日、SpaceXが同社の買収を試みたとするBloombergの報道を否定した。Wuは「Cognitionは売り物ではなく、両社間で交渉は行われていない」とX上で表明。同報道はSpaceXが60億ドルでCursorを買収した数日後に出たものだ。

Bloombergは2026年8月19日、Elon MuskのSpaceXがAIコーディングスタートアップCognitionの買収を試みたと報じた。ところがCognitionのCEOであるScott Wuは報道公開直後、X上でこれを否定し、「Cognitionは売り物ではなく、SpaceXとの交渉は一切行っていない」と明言した。

この報道は、SpaceXが別のAIコーディングスタートアップCursorを60億ドルで買収し、取引が完了したばかりのタイミングで浮上した。SpaceXは今年初めにMuskのAI企業xAIを買収し、6月に大型IPOを実施。時価総額はピーク時に約2.3兆ドルに達した。Muskは先週、社員に向けて「4〜5年後にはAIがSpaceXの価値の99%を占める」と述べ、AI分野での収益拡大を目指す姿勢を鮮明にしている。

AI支援コーディングは技術の収益化手段として有力視されており、CursorとSpaceXは今月、コーディングや複雑なマルチステップのエージェントタスクにおけるベンチマーク性能が向上した新モデル「Grok 4.6」を共同リリースした。Cognitionの製品であるコーディングエージェント「Devin」と、Mercedes-Benz、Citi、Goldman Sachsを含む企業顧客基盤を獲得できれば、SpaceXのエンタープライズ向けAIコーディング事業をさらに強化できるとBloombergは指摘している。

Bloombergはまた、買収交渉は現在停止しているものの、CognitionがSpaceXのコンピューティングキャパシティを活用する可能性を含め、両社が協業について引き続き協議中と報じた。Wuはこの点については否定していない。

Cognitionは2026年5月末に10億ドルの資金調達を実施し、ポストマネー評価額は250億ドルに達した。Bloombergによれば、現在400億ドルの評価額での新たな資金調達に向けた初期協議も進行中という。同社は昨年、Google DeepMindがCEOと主要研究者を引き抜いた後、競合スタートアップWindsurfの残余資産を取得したことでも注目を集めた。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →