Claude Codeが無断で自動継続する問題機能を追加
原題: Claude Code: Anatomy of a Misfeature
なぜ重要か
AIエージェントが人間の承認なく自律行動するデフォルト設定の問題は、AIツールのガバナンスと透明性に関わる業界全体の課題を示している。
2026年7月1日、AnthropicはClaude Code バージョン2.1.198に、ユーザーが60秒以内に入力しない場合にAIが自律判断で処理を継続する機能を追加した。この変更はチェンジログに記載されず、数日後に修正リリースが出たが、製品への信頼性問題として注目を集めている。
2026年7月1日(カナダデー)、AnthropicはClaude Codeのバージョン2.1.198をリリースした。このバージョンには「効率化バイパス」と呼ばれる機能が含まれており、Claude Codeがユーザーへの入力を求めた後、60秒間応答がない場合に「最善と判断される行動」を自律的に実行して処理を継続する動作が組み込まれた。
セッションログには「No response after 60s — continued without an answer」「The user stepped away. I'll proceed with best judgment.」と記録される。この挙動はユーザーへの事前告知なしに導入された。
特に問題視されているのは、この変更がチェンジログに一切記載されなかった点である。ユーザーが席を外している間に複数のエージェントが同時に判断を下す可能性、デプロイ処理中に誤った選択が行われるリスク、無駄なトークン消費といった影響が指摘された。
Anthropicは数日以内に修正版をリリースしたが、筆者のOlaf Aldersはいくつかの問題点を提起している。まず、Claude Codeは日次ペースで変更がリリースされうること、すべての変更がチェンジログに記録されるとは限らないこと、デフォルト設定の無効化方法が文書化されていない場合があること、そしてauto-update機能が実質的に管理されていない状態に近いことを指摘した。
また、この機能が人間によって設計・レビュー・承認されたのか、それともエージェント自身が実装・リリースしたのかについても疑問を呈しており、開発・リリースプロセスにおける人間の関与の度合いが不透明であると述べている。auto-updateを無効にすることで問題は回避できるが、その場合はプラグインの更新も停止するというトレードオフも明らかになった。