オープンソース3D物理エンジン「Box3D」がリリース

原題: Box3D, an open source 3D physics engine

なぜ重要か

ゲーム開発向けの高性能物理エンジンの選択肢が拡がり、特に大規模マルチエンティティシーンやカスタム物理要件を持つプロジェクトに対するオープンソース基盤が確立される。

Box2Dの開発チームは2026年6月30日、3Dゲーム向けのオープンソース物理エンジン「Box3D」をGitHubで公開した。Box2Dをベースに拡張され、三角メッシュ衝突検出、高さフィールド衝突、マルチスレッド対応など3Dゲーム開発に必要な機能を搭載している。

Box3DはBox2Dをフォークして3D対応に拡張したオープンソースの物理エンジンで、GitHubで公開されている。

Box3Dの主な機能には、三角メッシュ衝突、高さフィールド衝突、ベイク済みコンパウンド衝突が含まれる。コア設計はBox2Dとほぼ同一に保たれており、C17言語で記述されている。さらにサブステップソルバー、連続衝突検出、グラフ彩色による大規模島嶼処理、広幅SIMDコンタクトソルバー、マルチスレッド対応、大規模ワールド用の倍精度サポート、クロスプラットフォーム決定性、記録再生機能を備えている。

Box3Dが開発された理由は主に2つある。開発者がKintsugiyamaで2022年から開発中の「The Legend of California」というUnreal Engine製ゲームの物理エンジンとして必要とされたこと。同ゲームではChaos物理エンジンの使用を検討していたが、ジャイロスコープトルクのシミュレーション非対応や木が倒れる際のシミュレーション不安定性など複数の問題が発生していた。また、サーバー上で数十万個のエンティティを管理する必要があり、高速なブロードフェーズが重要だったという。

開発者の友人であるValveのDirk Gregorius氏が、Half-Life: Alyxに組み込まれた独自物理エンジン「Rubikon」の改良版を提案。これをベースにBox3Dが開発された。Box2D v3.0の最適化をBox3Dに取り込む過程で、2D/3D実装の効率性と保守性のため、2つの物理エンジンの設計を可能な限り類似させることを決定したという。

出典

box2d.org — 元記事を読む →