Audacity 4.0リリース、UIをQtで再構築

原題: Audacity 4.0

なぜ重要か

Audacity 4.0はQtへの移行でクロスプラットフォーム対応と保守性が向上し、音声編集ツールのオープンソースエコシステムにおける長期的な発展基盤が整った。

オープンソース音声編集ソフト「Audacity」のバージョン4.0が2025年9月3日にリリースされた。インターフェースをQtで全面再構築し、新しいクリップ編集モデルを導入。クリップの複数選択・グループ化・自由移動など多数の機能が追加され、Audacity 3のワークフローの大部分は引き続き利用可能だが、一部のコントロールの位置や仕様が変更された。

長年にわたり広く利用されてきる無料のオープンソース音声編集ソフト「Audacity」が、メジャーバージョン4.0としてリリースされた。最大の変更点は、アプリケーションのインターフェースをQtフレームワークで全面的に再構築したことであり、ネイティブの高DPI表示に対応するなど、表示品質の向上が図られている。

クリップ編集モデルも大幅に刷新された。クリップのヘッダーをクリックすることで直接選択が可能になり、Shift+クリックで複数クリップの同時選択ができる。選択した複数クリップに対して、移動・トリム・タイムストレッチをまとめて適用できる。また、クリップをグループ化する機能も追加され、グループ内のクリップは移動・コピー・ペースト・複製を行っても一緒に動作する。

クリップの配置自由度も向上し、モノラルトラックとステレオトラック間をまたいで移動できるようになった。クリップを別のクリップの上に重ねて移動した場合、従来のようにブロックされるのではなく、重なった部分が上書き置換される仕様に変更された。

分割操作には専用ツールが設けられ、「S」キーを押しながら波形またはクリップヘッダーをクリックすることで実行できる。split・split-cut・split-delete・split at silences・split to new trackなどのコマンドも引き続き利用可能。

ペースト機能も強化され、必要に応じてトラックの自動作成、互換性のあるチャンネルレイアウトへの自動適応、OSクリップボードからの音声ファイルの貼り付けに対応した。さらに、アライメントガイド・サンプル境界スナッピング・プロジェクト単位のスナップ設定といった機能も追加・拡張されている。

出典

github.com — 元記事を読む →