Asahi Linux、M3 Mac対応を正式サポート開始

原題: Asahi Linux on M3

なぜ重要か

Apple SiliconへのLinux対応拡大はオープンソースエコシステムの選択肢を広げ、M3世代のMacユーザーへ新たな活用軸を提供する意義がある。

Asahi Linuxは2026年9月6日、Apple M3シリーズSoCを搭載したMacへの正式サポートをインストーラーに統合したと発表した。ウェブカメラ、内蔵マイク、USB 3(10 Gb/s)、AV1を含むハードウェアアクセラレーション動画デコード、WiFi、Bluetoothなど主要機能が動作する。ただし現時点ではExpertモードでのインストールが必要。

オープンソースのLinuxディストリビューション「Asahi Linux」は、Apple M3シリーズSoCおよびそれを搭載したMacへのサポートをインストーラーへ正式統合したと発表した。これにより、M1・M2シリーズでサポートされていたほぼすべての機能がM3シリーズでも動作する状態となった。

対応する主な機能は、ウェブカメラ、内蔵マイク、USB(ハードウェア上限のUSB 3・10 Gb/s)、AV1対応を含むハードウェアアクセラレーション動画デコード、WiFi、Bluetoothなどである。

一方で現時点における主な制限事項も明示されている。まず、フルDCPサポートおよびGPU(3Dアクセラレーション)は未対応であり、パフォーマンスや電力効率を要する3D処理は期待できない。また、ファームウェア提供フレームバッファの制限によりスリープ機能が現在動作しない。DCPサポートが実装され次第この問題は解決される予定だ。DCPサポート未対応に起因し、MacBook搭載のHDMIポートも現在は無効化されている。対応機種はMacBook(M3・M3 Pro・M3 Max)およびiMacで、Mac Studio(M3 Ultra)はまだサポート対象外となっている。

インストールはmacOSターミナルで`curl -L https://alx.sh/ | EXPERT=1 sh`を実行することで試用可能。インストール後には`dnf upgrade --refresh`によるシステムアップグレードが推奨される。Expertモードの要件は、数週間後に予定されるFedora Linux 45ベータリリースに合わせて解除される方針で、重大な問題がなければ一般ユーザー向けに開放される予定だ。

プロジェクトはOpenCollectiveおよびGitHub Sponsorsの支援者に謝意を示しており、M3対応は複数の開発者による長年の取り組みの成果であると述べている。

出典

asahilinux.org — 元記事を読む →