Appleが英政府のiCloudバックドア要求に異議申し立て

原題: Apple challenges UK government’s latest demand for iCloud backdoor: report

なぜ重要か

政府によるバックドア要求と暗号化技術の法的攻防は、グローバルなデータプライバシー規制の方向性を左右する重要な先例となる可能性がある。

Appleは2026年8月3日、英国政府によるiCloud暗号化データへのアクセスを求める「技術能力通知」に対し、英国の監視権限審判所(Investigatory Powers Tribunal)に異議申し立てを行ったとFinancial Timesが報じた。英政府は2025年10月に2度目の秘密命令を発行しており、Appleはその撤回を求めている。

Appleが英国政府による暗号化iCloudデータへのアクセス要求に対し、英国の監視権限審判所(Investigatory Powers Tribunal)に異議申し立てを提出したと、Financial Timesが報じた。同審判所は政府の監視活動に関する訴訟を扱う専門機関である。

問題となっているのは「技術能力通知(Technical Capability Notice)」と呼ばれる秘密の法的命令で、データが暗号化されている場合でもユーザーデータへのアクセスを政府が要求できる仕組みだ。批判者はこれを、Advanced Data Protection(ADP)が有効なiCloudバックアップへのバックドア設置要求と同等のものと見なしている。ADPはデータをエンドツーエンド暗号化し、Apple自身を含む第三者がアクセス不可能な状態にする機能である。

今回の申し立ては、2025年初頭に英国政府が発行した最初の秘密命令をめぐる一連の争いに続くものだ。最初の命令はトランプ政権の介入を受けた後に撤回された。これを受けてAppleは、英国ユーザーがADPを利用できない状態に設定を変更した。その後、2025年10月に英国政府が2度目の命令を発行し、Appleは今回その命令に対して法的手段で異議を申し立てた形となる。

AppleはTechCrunchのコメント要求に回答していない。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →