Appleがインドでカード決済を4年ぶり復活

原題: Apple brings back card payments for Apple Account purchases in India after a four-year hiatus

なぜ重要か

インド市場でAppleのサービス事業の課金基盤が強化され、同国での収益拡大と顧客定着率向上に直結する動きとして注目される。

Appleは2026年7月、インドにおけるApple Accountでの購入にVisaおよびMastercardのクレジット・デビットカード決済を段階的に再導入し始めた。2022年5月にインド準備銀行の継続課金規制変更を受けて停止してから約4年ぶりの復活となる。iCloud+やApple Music等のサブスクリプションおよびApp Store購入が対象。

Appleは、インドのApple Accountを通じたデジタルコンテンツ購入においてカード決済を段階的に復活させた。対象となるのはVisa及びMastercardのクレジットカードとデビットカードで、iCloud+・Apple MusicなどのサブスクリプションサービスやApp Storeでの購入に利用できる。

2022年5月、インド準備銀行(RBI)が2021年に導入した継続課金に関する規制枠組みの実施に伴い、Appleはカード決済を停止。同規制は、加盟店に対して継続課金時の強力な顧客認証とカード情報のトークン化を義務付け、加盟店によるカード情報の保存を禁じる内容で、国内外の多くの企業のサブスクリプション課金に混乱をもたらした。その後インドのユーザーはUPI(統合決済インターフェース)、ネットバンキング、Apple Accountの残高で支払いを行ってきた。

事情に詳しい関係者によると、Appleはこの規制枠組みに対応するためバックエンドの改修を完了しており、段階的なロールアウトを開始済みで、今後すべての対象ユーザーへ順次拡大する予定。Appleはサポートドキュメントも更新した。

Counterpoint Researchのリサーチディレクター、Tarun Pathak氏は「遅れたものの、ようやく実現した。サブスクリプション更新における摩擦の一つが解消される」とコメント。カード決済がなくてもAppleのサービス事業はインドで二桁成長を続けているが、インストールベースの拡大に伴い複数の決済手段の提供がますます重要になると述べた。

なお今回の復活はApple Payのインド導入観測を再燃させる可能性があるが、Appleは同サービスの展開計画を公式に発表していない。Appleはコメント要請に応じていない。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →