AnkiDroidがGoogle Playから削除危機、寄付リンクが原因
原題: AnkiDroid: Google Play no longer allowing Open Collective donation link
なぜ重要か
Google Playの寄付リンク規制が、1000万超インストールのOSSアプリの存続を左右する事例として、オープンソースコミュニティとプラットフォームポリシーの関係を問い直す先例となりうる。
オープンソースの単語カードアプリ「AnkiDroid」(インストール数1000万超)が、2026年8月28日よりGoogle Playへのアップデートを拒否されている。原因はOpen Collective(IRS 501(c)(6)認定の非営利団体)への寄付リンクで、解決しない場合、同年9月11日にインド・ロシアを除く全世界でアプリが削除される。
AnkiDroidの開発チームは2026年8月29日、GitHubのIssue #21656にてコミュニティへの支援を呼びかけた。Google Play上でのアップデートが8月28日以降ブロックされており、このまま問題が解決しなければ9月11日に世界規模(インドとロシアを除く)でアプリが削除される可能性があると警告している。
問題の発端は、AnkiDroidアプリ内に掲載しているOpen Source Collectiveへの寄付リンクだ。Open Source CollectiveはAnkiDroidの財政ホストを務める米国の非営利団体で、米内国歳入庁(IRS)から501(c)(6)の税免除認定を受けている。AnkiDroidチームはこの認定書をGoogleへ提出済みだが、Googleは当該リンクがGoogle Playの決済ポリシーに違反するとして更新を拒否している。
Googleの決済ポリシーでは、アプリがGoogle Play上でユーザーをGoogle Paymentシステム以外の決済手段に誘導することを原則禁止している。寄付リンクが例外規定(Section 3)に該当するかどうか、具体的には501(c)(6)が「税免除寄付(tax exempt donations)」の要件を満たすかどうかについて、Googleから明確な回答が得られていない。
AnkiDroidは医学教育や語学学習を中心に世界中で利用されているアプリで、スター数は11,700を超えている。開発チームはGoogleに対して501(c)(6)認定が要件を満たすかどうかの明確な回答を求めており、コミュニティに対してはGoogleの担当者への独自コンタクトを控えつつ、情報の拡散協力を依頼している。なお、GoogleのチケットナンバーはTicket #9-2777000041594。