成功者たちがAI企業で再び働く理由
原題: Already rich, already successful, why the last wave of tech winners is grinding again
なぜ重要か
前世代の成功した起業家・幹部がAnthropicなど最前線のAI企業に続々と合流する動きは、現在のAI開発競争の集中度と人材獲得競争の激しさを示している。
すでに富と成功を手にした前世代のテック起業家・幹部たちが、AIの転換期を逃すまいと再び第一線に戻る動きが相次いでいる。GoCardlessとMonzoの共同創業者Tom BlomfieldがAnthropicの技術スタッフとして参加したほか、Chamath PalihapitiyaがAIコーディングスタートアップ8090 Labsの最高経営責任者に就任し、1億3500万ドルのシリーズA資金調達を発表した。
TechCrunchが2026年7月13日に報じたところによると、すでに大きな成功を収めたテック業界の著名人たちが、AIの「決定的な瞬間」に立ち会おうと再び現場へ戻る傾向が鮮明になっている。
GoCardlessとMonzoを共同創業し、Y Combinatorでグループパートナーとして4年半にわたり創業者を支援してきたTom Blomfieldは、月曜日にAnthropicのコンピュートチームに「Member of Technical Staff」(技術スタッフ)として参加するためにYCを一時休職すると発表した。役員職ではなく、あえて現場の技術者として加わる点が注目される。
同様の動きは他にも見られる。Instagramの共同創業者Mike KriegerはAnthropicのChief Product Officerに2024年に就任。OpenAIの創業メンバーでTeslaのAI責任者も務めたAndrej Karpathyも2026年5月にAnthropicのプレトレーニングチームに参加し、「LLMのフロンティアにおける今後数年間は特に重要な形成期になる」と述べた。
Facebook退社後の2011年以降、主に投資活動や「All In」ポッドキャストで知られるChamath Palihapitiyaは、10年以上ぶりとなるフルタイムの経営職として自身のエンタープライズAIコーディングスタートアップ8090 LabsのCEOに就任。Salesforce Venturesが主導する1億3500万ドルのシリーズA資金調達も併せて発表した。Xへの投稿では「今構築していることはさらに重要だと確信しており、全力で取り組む以外の選択肢はなかった」と記した。
またOpendoorを10年間率いた後、2023年に経営から退いたEric Wuも、建設現場向けのAI「コパイロット」サービスNavigateAIを立ち上げ、2500万ドルのシード資金を調達。「10年後に振り返って何もしていなかったら後悔すると思った」とコメントした。
こうした動きの象徴とも言えるのが「Member of Technical Staff」という職名だ。AnthropicやOpenAIが技術チームの大半に用いるこの意図的にフラットな肩書きは、2026年3月にWorkdayのCTO(年商80億ドル規模の企業でAI戦略を統括)を1年未満で辞してAnthropicに移ったPeter Bailisも採用している。