ElevenLabs、評価額が220億ドルに倍増

原題: AI voice startup ElevenLabs doubles valuation to $22B

なぜ重要か

音声AIセグメントへの機関投資家の流入が加速しており、IPO前でも大型流動性イベントが市場評価の指標となる構図が定着しつつある。

音声AI企業ElevenLabsは2026年9月30日、従業員持株の一部現金化を3億ドルのテンダーオファーで実施すると発表した。評価額は220億ドルで、2026年2月に5億ドルの資金調達時に付いた110億ドルから倍増。WellingtonとT. Rowe Priceが共同主導し、欧州を代表する高評価スタートアップの一角に並んだ。

ElevenLabsは、2022年設立のニューヨーク・ロンドン拠点の音声AIスタートアップだ。超リアルな人間音声や効果音の生成技術で知られ、わずか4年で220億ドルの評価額を獲得した。

今回の3億ドルのテンダーオファーは従業員向けの流動性提供が目的で、共同主導したWellingtonとT. Rowe Priceはいずれも非公開企業への投資を得意とし、IPO後も株式を保持する姿勢で知られる大手機関投資家だ。評価額は2026年2月の5億ドル調達時の110億ドルから、一気に倍増した。

これはElevenLabsにとって2度目のセカンダリー取引承認となる。1度目は2025年9月に評価額66億ドルで実施した1億ドルのテンダーオファーだった。約1年で評価額は3倍以上に膨らんだ計算だ。

今回の取引は、急成長するAIスタートアップの間で広がるトレンドと重なる。競合他社への人材流出を防ぐ「リテンションツール」として、従業員に株式売却の機会を提供するケースが増えている。WayveやDecagonなど他のAIスタートアップも同様の手法を採用しており、セカンダリー市場は創業者の利益確定から従業員の囲い込みへとその性格を変えつつある。

共同創業者でCEOのMati Staniszewskiは先週TechCrunchのインタビューに応じている。新評価額により、ElevenLabsは欧州を代表する高評価スタートアップ群に名を連ねることになった。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →