AIヘッジファンドSituational Awareness、公開株売却もAnthropicへの投資は維持

原題: AI hedge fund Situational Awareness may have sold its public portfolio, but it still has its Anthropic shares

なぜ重要か

AIインフラ特化型ファンドの急成長と急落は、AI関連株への機関投資家の過熱と利益実現リスクを示す事例として業界に警鐘を鳴らしている。

元OpenAI研究者Leopold Aschenbrenner(25歳)が設立したAIヘッジファンド「Situational Awareness」は、直近1か月の急激な損失を受け、保有する公開株ポートフォリオの大半をKen GriffinのCitadelに売却した。The Wall Street Journalが2026年7月30日に報じた。売却後の運用資産は約100億ドルまで減少し、ピーク時の450億ドルから大幅に縮小した。

Situational Awarenessは2024年にAschenbrennerが設立したAIインフラ特化型ヘッジファンド。彼はAIのスケーリングには半導体・コンピュート・メモリ・エネルギーインフラの大規模整備が必要だという投資論を展開し、2023年にOpenAIの「スーパーアライメント」チームに参加したが、内部情報の不適切な開示を理由に翌年解雇された。

同ファンドは2025年6月までの年間リターンが439%に達したとFinancial Timesが報道し、運用資産はピーク時に最大450億ドルに膨らんだ。しかし、AIインフラへの大規模設備投資が短期的な収益に結びつかないとの懸念から公開市場でAIインフラ株が急落し、ファンドの損失が拡大した。保有していたSK Hynix、Sandisk、Bloom Energy、Nebius Groupなどの株価はいずれも過去1か月で30%超下落した。損失はレバレッジ(借入資金を活用した投資戦略)により増幅された。

Aschenbrennerは2026年7月24日付の投資家向け書簡で「昨年初頭以来最高の買い場だ」として8月1日から新規資金の受け入れを案内したが、Bloombergによれば期待していた追加コミットメントは集まらなかった。

Citadelがポートフォリオの大半を買い取ったことで、同ファンドの総資産は約100億ドルまで低下。ただし、Anthropicへの投資は引き続き保有しているとされる。同ファンドの初期出資者にはJane Street、Stripeの共同創業者Patrick・John Collison兄弟、Meta幹部のDaniel GrossとNat Friedmanが名を連ねている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →