Blacksmith、評価額が1年未満で約10倍の5.5億ドルに

原題: AI code-testing startup Blacksmith’s valuation jumps almost 10x in less than a year

なぜ重要か

AIによるコード生成の急拡大がコード品質検証市場を創出しており、関連スタートアップへの投資が加速していることを示す事例。

AIコードテストスタートアップのBlacksmithは2026年8月、Peak XV Partners主導のシリーズBで4,500万ドルを調達した。評価額は約1年前のシリーズA時の6,000万ドルから5億5,000万ドルへと約10倍に急増。既存投資家GVとY Combinatorも参加し、累計調達額は5,850万ドルとなった。

Blacksmithは2024年に設立されたAIコードテスト専門のスタートアップで、ソフトウェアが本番環境に投入される前のビルド・テスト・検証を支援する。共同創業者兼CEOのAditya Jayaprakash氏がTechCrunchの独占インタビューで明らかにしたところによると、顧客数は約1年前の700社超から5,000社超へと急拡大しており、Mercury、Supabase、Clerk、Ashby、Expensifyなどが名を連ねる。

同社はもともと、コードを本番環境に反映する前に必要なビルドやテストを実行するための継続的インテグレーション(CI)向けクラウドプロバイダーとして出発した。その後、失敗したコードチェックを自動修正するAIコーディングエージェント「Codesmith」を追加し、プラットフォームを拡張している。

収益面では、従業員10名の段階で年換算収益1,000万ドル(ARR)を達成し、現在は従業員約30名体制で「数千万ドル」規模に成長したとJayaprakash氏は述べた。具体的なARR数値の開示は避けたが、最大規模の顧客の中には年間100万ドル以上を支出するケースもあると説明した。

背景には、Cursor・OpenAIのCodex・AnthropicのClaude CodeなどAIコーディングツールの普及がある。これらのツールによりコード生成が飛躍的に容易になった一方、生成されたコードの品質保証が新たな課題として浮上している。「コードの検証はいまだにボトルネックであり、人々がより多くのコードを書くようになった分、そのボトルネックはさらに大きくなっている」とJayaprakash氏は述べた。

競合としては、GitHub Actions、Cursor Automations、CodexやClaude Codeに組み込まれた検証機能のほか、Amazon Web Services・Microsoft Azure・Google Cloudが提供するAIコードテストサービス、さらに多数のスタートアップが存在する。同社はテスト速度と低コストで差別化を図るとしている。今後はコードの作成・検証・マージを加速する総合的なコーディングツール群への拡張を計画している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →