Anthropicへの大型投資が成功、メンロ・ベンチャーズが過去最大の30億ドルファンド調達
原題: After betting the firm on Anthropic, Menlo Ventures raises victorious $3B fund
なぜ重要か
Anthropicなど大型AI企業への先制的投資がベンチャー・キャピタルに莫大なリターンをもたらし、VC業界全体の投資戦略を示すモデルとなっている。AI領域での投資判断の重要性を実証した。
メンロ・ベンチャーズが6月23日、50年の歴史で最大となる30億ドルのファンド調達を発表した。AI企業Anthropicへの投資が主な牽引力で、同社の保有株は現在140億ドルと評価されている。2024年には75億ドルの先制的投資を行い、その後のシリーズEとFにも参加した。
メンロ・ベンチャーズは米国時間6月23日、同社歴代最大となる30億ドルのファンド調達を発表した。この大型調達の背景には、AI企業Anthropicへの積極的な投資が大きく寄与している。
メンロのAnthropicへの投資は2024年に開始された。同社はシリーズCから参加していたが、2024年にはシリーズDで75億ドルの先制的リード投資を行った。この投資によってAnthropicの評価額は184億ドルに4倍に跳ね上がった。当時、ベンチャャー業界は新型コロナ後の冬の時期から回復途上にあり、大型チェックを切る機関投資家は限定的だった。
メンロは約5億ドルを特別目的事業体(SPV)として構成し、複数の投資家からの資金をプールした。さらに自社ファンドから2億5000万ドルを拠出し、インサイダー寄付を含めて合計7億5000万ドルとした。当初の構想では相応なリスクを伴うものの、その後のAnthropicの成功によって大きな成果をもたらした。
メンロはAnthropicのシリーズEとFにも継続投資を行った。さらに2024年には同社と共同で『Anthology』と名付けた1億ドルのスタートアップファンドを立ち上げた。このファンドは現在、約2億5000万ドルまで資金が膨れ上がり、60社以上の企業に投資している。投資先にはClaudeへのアクセスやアンスロピックのリーダーとのつながりも提供している。既にGraphiteのCursorへの買収、Astrix SecurityのCiscoへの買収など複数の成功事例を生み出している。