オープンウェブをSNS風フィードに変換するアプリ「HyperTexting」登場
原題: A new app, HyperTexting, turns the open web into a scrollable social media-like feed
なぜ重要か
アルゴリズム依存のSNSへの代替としてオープンウェブ回帰の需要が高まる中、RSSをSNS的UIで包む新たなコンテンツ消費モデルが注目される。
2026年7月10日、iOS向けアプリ「HyperTexting」がリリースされた。開発者のCaleb Haileyが手がけた同アプリは、ブログや個人サイト、ニュースメディアなどのWebコンテンツをSNSのスクロールフィード形式で閲覧できる機能を提供する。RSSを基盤技術として活用しながら、アルゴリズムに依存しないWebブラウジング体験を目指している。
「HyperTexting」は、オープンウェブのコンテンツをFacebookやXのようなスクロール型SNSフィード感覚で閲覧できるiOSアプリだ。開発者はIT業界で20年のキャリアを持つCaleb Hailey氏で、インターネット黎明期の「誰もが自分のドメインを持ちコンテンツを発信できる」という理想を現代的な形で復活させることを目指している。
アプリでは、個人サイト・ブログ・ニュースメディア・ニュースレターなどをワンクリックでフォローし、それらの記事や投稿を一つのフィードとしてスクロール閲覧できる。フォロー・いいね・コメントといったSNS的なUI要素も備えており、馴染みやすい操作感を実現している。また、自分の個人サイトへの投稿をテキストメッセージを送るような手軽さで行える機能も提供する。
Hailey氏がHyperTexting開発に着手した背景には、Xの変質への失望がある。かつて情報発見や共有の場として機能していたXが、アルゴリズムによるタイムライン制御やリンクの表示優先度引き下げによって使いにくくなったと同氏は語る。COVID禍に広まった「ドゥームスクロール(不安を煽るコンテンツを延々とスクロールし続ける行為)」も重なり、同氏はすべてのSNSアプリをスマートフォンからアンインストール。代わりにRSSリーダー「NetNewsWire」で情報収集するようになった。
その経験から、RSSの有用性をより多くの人に届けるにはSNSライクな親しみやすいインターフェースが鍵になると気づき、HyperTexting開発へとつながった。内部技術としてRSSを活用しながらも、一般ユーザーにRSSを意識させない設計となっている点が特徴だ。同アプリはアルゴリズム不使用であることも明示しており、時系列順の表示を基本としている。