Racketプログラミング入門解説

原題: A Friendly Introduction to Racket

なぜ重要か

Lisp系言語の実用事例と教育的価値を網羅的に整理しており、言語指向プログラミングへの関心が高まる中でRacketの位置づけを再評価する契機となる。

geometridae.bearblog.devは2026年8月11日、Lisp系言語「Racket」の入門チュートリアル記事を公開した。1958年にJohn McCarthyがMITで開発したLispを起源とし、1975年のScheme、1995年のPLT Scheme、2010年のRacket改名という歴史的経緯を詳述。ガベージコレクションやREPL、第一級関数といった現代的概念がLispに由来することを解説している。

同記事は、Lisp系言語Racketを初心者向けに解説するチュートリアルとして公開された。

Lispは1958年にMITのJohn McCarthyが発明した、Fortranに次ぐ2番目に古い高水準言語である。ガベージコレクション、第一級関数、REPL(対話的評価ループ)、式としての条件分岐、そしてホモイコニシティ(コードがそのまま言語のデータ構造となる性質)など、現代では当然とされる多くの概念がLispに起源を持つ。

1975年にGerald SussmanとGuy SteeleがSchemeを開発し、名著「SICP(Structure and Interpretation of Computer Programs)」の教育用言語として広く採用された。1995年にMatthias Felleisenのグループがその教育・言語研究向け派生であるPLT Schemeを開発し、2010年にRacketへと改名された。現在Racketは「言語指向プログラミング」を標榜し、独自のドメイン固有言語を構築できるプラットフォームとして位置づけられている。

Lisp系言語の現在の利用例として記事は以下を挙げている。ClojureはラテンアメリカNo.1デジタル銀行Nubankなどの本番環境で稼働中。Common LispはITA Software(Googleが買収、Google Flightsの基盤)などで利用。Emacs Lispは数百万人のユーザーが日常的に使用。GuixはSchemeで100%設定されたLinuxディストリビューションである。Racketは形式検証ツールRosette、組版ツールPollen、世界各地の教育現場でも活用されており、年次カンファレンスRacketConも開催されている。

インストールはracket-lang.orgから各OS向けインストーラーをダウンロードし、付属の統合開発環境DrRacketを使用することで5分程度で完了するとされている。記事末尾ではマクロを使った独自構文の記述まで解説する内容となっている。

出典

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