期限切れNSドメインでe164.arpa乗っ取り、軍基地への通話数十万件を記録
Judul asli: I accidentally logged hundreds of thousands of phone calls to military bases
Mengapa Ini Penting
インフラ系DNSゾーンの失効管理不備が、軍事通信を含む機密情報漏洩リスクにつながることを示した事例。
研究者がわずか5ユーロで失効ドメインを購入し、セントヘレナ島など3か国の電話網インフラe164.arpaを掌握。軍基地への通話数十万件が意図せず記録された。
セキュリティ研究者のLina氏は、e164.arpa(ENUM)のゾーン管理を担う2つのネームサーバーのうち、ns.enum.org.ukが失効していることを発見した。同ドメインをわずか5ユーロで購入したことで、0.9.2.e164.arpa(+290 セントヘレナ)、6.4.2.e164.arpa(+246 英領インド洋地域)、7.4.2.e164.arpa(+247 アセンション島)の3つのゾーン全体のDNS応答を掌握することになった。
e164.arpaは2000年代初頭に考案された仕組みで、電話番号を逆順にドットで区切り末尾に.e164.arpaを付加することで、SIP/VoIP経由での通話経路情報をDNSで参照できるようにするものだが、現在はほぼ使われていない。
乗っ取り後、意図せずしてDNSクエリのログを取得し続けたところ、軍事基地向けの通話に相当する記録が数十万件に上ることが判明した。Lina氏は以前にも.govや.eduドメインの乗っ取りを発見・報告した経緯があり、今回も関係当局へ報告済みとしている。