新卒者が卒業式でAI言及スピーカーにブーイング
原題: Why new grads are booing commencement speakers: There's an 'ambient anxiety that AI is going to make things dramatically worse'
なぜ重要か
Z世代の就職難とAI普及への不安が重なり、労働市場の構造的変化と技術導入への社会的合意形成の課題を浮き彫りにしている。
アメリカの大学卒業式で、スピーカーがAIについて言及した際に新卒者からブーイングが起きている。22-27歳の新卒者失業率は5.6%で全労働者の4.2%を上回る。エントリーレベル職への応募競争は前年比21.7%増加し、就職活動の困難さが背景にある。
アメリカの複数の大学で卒業式のスピーカーがAIについて言及した際、学生からブーイングが起きる事態が相次いでいる。ニューヨーク連邦準備銀行のデータによると、22-27歳の新卒者の失業率は3月時点で5.6%と、全労働者の4.2%、大卒者全体の3.1%を大幅に上回っている。ZipRecruiterの2026年卒業生レポートでは、3月の求人への応募競争が全職種で前年比14.9%、エントリーレベル職で21.7%増加した一方、エントリーレベル職の求人は全体の38.6%にとどまり、過去3年間で最低水準となった。Stanford大学のSneha Revanur氏は「AIが状況を劇的に悪化させるという漠然とした不安がある」と述べた。5月15日のアリゾナ大学卒業式では、元Google CEOのEric Schmidt氏が「AIが世界を形作るかではなく、あなた方がAIを形作れるかが問題だ」と発言し、学生からブーイングを受けた。Schmidt氏は学生の恐怖を「合理的」と認めつつ、卒業生には変化を起こす力があると続けた。