Linux向けスキューモーフィックWaylandデスクトップ「DEsk」公開
原題: Wayland desktop for Linux with skeuomorphic design
なぜ重要か
フラットデザイン一辺倒のLinuxデスクトップ市場で、スキューモーフィズム復権を試みる実験的プロジェクトとして注目される。
オープンソース開発者fyzugxが、Linux向けWaylandデスクトップ環境「DEsk v0.1.2(BETA)」をGitHubで公開した。iOS 6時代のスキューモーフィックデザインを採用し、ウィンドウを「紙」、デスクを「クルミ材の机」として視覚的に表現する。現在541スターを獲得、Fedora向けインストーラーも提供している。
「DEsk」は、Redditコミュニティ発のアイデアから生まれたLinux向けのWaylandデスクトップ環境だ。名前は「Desktop Environment(デスクトップ環境)」と「desk(机)」を掛け合わせた造語で、以前は「DeskWM」と呼ばれていた。コマンド名は`desk`・`desk-session`・`desk-settings`などに変更されているが、旧設定との互換性は維持されている。
デザインの核心はリアルなスキューモーフィズムだ。iOS 6が採用していた「画面上の要素をリアルな物体として描く」手法を徹底している。具体的には、ウィンドウは机の上に置かれた「紙の束」として表示され、デスクはクルミ材の質感を持つ「実際の机」として描画される。ドックは「引き出し」、アプリは「本棚のバインダー」として配置され、通知も同様のメタファーに沿って表示される仕組みだ。
最新版v0.1.2はBETA段階で、初の公開リリースv0.1にバグ修正を加えた版にあたる。Fedora向けの専用インストーラーが提供されており、Dockerfileも同梱されている。Mesonビルドシステムを採用し、Debianパッケージング用のファイルも含まれているため、他ディストリビューションへの対応も視野に入っていると読み取れる。
ライセンスはMITで、GitHubのリポジトリはフォーク数19・スター数541と、ニッチながら注目を集めている。開発者はDiscordサーバーを立ち上げており、バグ報告や機能提案の窓口として活用している。