Apple、過去最大規模のスパイウェア警告を110カ国に送信
原題: ‘Unprecedented’ number of Apple users received recent spyware alert, say investigators
なぜ重要か
国家レベルのスパイウェアによる標的攻撃が過去最大規模に達したことは、民間人や軍関係者を含む幅広いユーザーへのサイバー脅威の深刻化を示している。
Appleが2026年8月15日(金)、110カ国のユーザーに対してスパイウェア攻撃を警告する通知を送信した。デジタル権利団体Access Nowによると、今回の報告件数は通常比30〜40%増の過去最多を記録。セキュリティ企業iVerifyも同様の急増を確認しており、ウクライナ軍兵士を含む多数のユーザーが通知を受け取ったことを公表している。
Appleは2026年8月15日(金)、世界110カ国のユーザーに対して「傭兵スパイウェア(mercenary spyware)」による攻撃の疑いを警告する通知を送信した。Appleは過去数年にわたり150カ国以上のユーザーに同様の警告を発してきたが、今回はその規模が過去最大とみられている。
Appleがスパイウェア被害者に相談先として案内しているデジタル権利団体Access Nowのヘルプライン責任者、Mohammed Al-Maskati氏はTechCrunchに対し、「金曜日以降、過去最多の相談件数を記録した。以前にも通知を受けたことがある人からの連絡も含まれている」と述べた。同氏によると、今回の件数は通常のApple通知送信後と比べて30〜40%多いという。
サイバーセキュリティ企業iVerifyもTechCrunchに対し、Appleの脅威通知に関する問い合わせが急増していることを確認した。また、週末にかけてSNS上でも多数のユーザーが通知の受信を公表した。
通知を受けたユーザーの一人は、ロシアとの戦争に参加しているウクライナ軍の兵士だ。匿名を条件に取材に応じた同兵士は「最初は詐欺だと思ったが、Appleに確認して本物だとわかった。自分がターゲットにされるほど重要な人物とは思っていなかったので、正直驚いた」とコメント。さらに、同じ通知を受けたウクライナ軍関係者が他にもいると述べ、「少し不安がっていた」と明かした。
ウクライナのコンピュータ緊急対応チーム(CERT-UA)はTechCrunchのコメント要請に回答しなかった。Appleが送信するこの種の通知は、政府機関が使用するとされる高度なマルウェアの標的または感染の疑いがあるユーザーに向けて定期的に一括送信されるものだ。