ウクライナ製小型機器でロシアドローンの映像を傍受

原題: Ukraine’s new pocket-sized gadget turns Russian drones’ cameras against them

なぜ重要か

戦場でのドローン対策技術が民生用小型機器として実用化された点は、軍民両用技術の最前線を示す事例として業界の注目を集める。

ウクライナのスタートアップCODE380が開発したポケットサイズの受信機「D·Vision SDR」が注目を集めている。重さ約280グラムで、暗号化されずに送信されるロシア製ドローンのカメラ映像をリアルタイムで受信・表示できる。2026年11月2日にTechCrunchが報じた。ウクライナ軍部隊はこのデバイスを使い、ドローンの進行方向や照準を事前に把握できるという。

キーウを拠点とするスタートアップCODE380が開発した「D·Vision SDR」は、ロシア製ドローンが無暗号のまま空中に送信しているカメラ映像を傍受できる受信機だ。Defense Newsの報道によると、重さ約280グラム(10オンス)と軽量で、競合するウクライナ製の同種機器の半分以下の重量を実現している。

注目すべきは、2026年6月からロシアの新型ドローン「Molniya(モルニヤ)」が使い始めた映像伝送チャンネルにも対応している点だ。ウクライナ大統領の無線アドバイザーを務めるSerhii「Flash」Beskrestnov氏は、6月のFacebookの投稿で「既存の検知機の多くはこれらの周波数を検知できないか、検知精度が低い」と指摘した。同氏はまた、こうした検知機を過信することは「命取りになりかねない」とも警告している。

さらに重大な限界もある。Beskrestnov氏は、ドローンの映像伝送がアナログからデジタルに移行すれば、D·Vision SDRのような受信機は機能しなくなると指摘する。実際、New York Timesが2026年8月に報じたところでは、一部のMolniyaはNvidiaのチップを搭載したAI誘導方式を採用しており、いかなる無線信号も発信しないという。

D·Vision SDRは現時点では、暗号化なしでアナログ映像を送信するドローンに対して有効だ。ウクライナ軍の部隊はこのデバイスを通じて、攻撃前にドローンの飛行ルートや照準対象を把握し、回避行動や反撃に役立てることができる。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →