Tim CookによりAppleがサブスク事業重視企業へ
原題: Tim Cook’s Legacy Is Turning Apple Into a Subscription
なぜ重要か
Appleのサービス事業拡大は収益構造の多様化を示し、プラットフォーム企業としての地位確立に重要な意味を持つ
9月1日に退任予定のApple CEO Tim Cookの任期中、サービス事業売上が2025年12月期に過去最高の300億ドルを記録。同事業は年間1090億ドル規模まで成長し、Mac、iPad、Apple Watchなどの売上合計を上回った。後任のJohn Ternusは生成AI時代への対応が課題となる。
2011年にCEOに就任したTim Cookの最大の功績は、Appleのサービス事業を大幅に拡大したことだ。iCloud、App Store、Apple Music、Apple TV+などを含むサービス事業は、2025年12月期四半期で過去最高の300億ドルの売上を記録し、前年同期比14%増となった。年間では1090億ドルを超え、これはMac、iPad、Apple Watch、Homeなどのアクセサリー売上の合計を上回る規模だ。Cook就任時の2011年、サービスは独立した売上カテゴリーではなく、参考値のiTunesが年間約60億ドルを生成していた。App Storeは2008年にiPhone発表翌年に開始され、Steve Jobsが有料アプリや課金に最大30%の手数料を設定した戦略が基盤となった。Phil SchillerやEddy Cueがこの戦略を推進した。しかし、Appleを世界最大の消費者向けハードウェア企業から世界有力プラットフォーム企業へ転換させたのはCookの功績だ。後任のJohn Ternusは2021年からハードウェアエンジニアリング担当上級副社長を務め、2001年に入社した。生成AI分野では、Siriの改善遅れや、AI責任者John Giannandreaの退任など課題が山積している。