米政府が重要データセンター規制の失効を容認
原題: The US Government Is Letting a Key Data Center Regulation Expire
なぜ重要か
AI需要拡大でデータセンター規制の重要性が高まる中、連邦政府レベルでの監督体制に空白が生まれ、業界の自主規制頼みとなる可能性
米政府が9月に連邦データセンター強化法(FDCEA)の期限切れを容認する計画であることが判明した。この法律は連邦政府のデータセンター運営基準を定めており、トランプ政権も議会も延長や代替案の策定に動いていない。AI需要でデータセンター建設が加速する中、規制の空白が生まれる可能性がある。
米政府が連邦データセンター強化法(FDCEA)を9月に失効させる計画であることが、WIRED誌の取材で明らかになった。この法律は連邦政府のデータセンター使用と運営の基準を定めているが、トランプ政権も議会も保護や延長に向けた重要な動きを見せていない。
AI技術の普及に伴い、データセンターは近年注目の的となっている。5月のギャラップ世論調査によると、米国人の70%以上がコミュニティ内でのデータセンター建設に反対している。ユタ州からジョージア州まで、政治的立場を問わず住民がデータセンター建設に抵抗を示している。
大統領の政策実施方針を設定する行政管理予算局(OMB)は、法律の期限切れ後に連邦機関がどう対応すべきか、また報告要件をどう継続するかについて計画を示していない。現職・元職員によると、これはトランプ政権がデータセンターの監督と規制により放任的なアプローチを取ることを示唆している。
政府のIT サービスを監督し FDCEA の実施を支援する一般調達庁(GSA)の匿名職員は、「データセンター政策の歴史上、別の政策が3年間かけて準備されることなく政策が失効したことは一度もない」と述べている。電力研究所の予測では、2030年までにデータセンターが米国の電力消費の少なくとも9%を占める可能性がある。