PostgreSQL内部構造の解説書が11周年

原題: The Internals of PostgreSQL

なぜ重要か

PostgreSQLは商用DBの代替として世界的に採用が拡大しており、内部構造を無料で学べる日本語話者著者による資料は開発者コミュニティにとって貴重な知識基盤となっている。

Hironobu SUZUKIが運営する「The Internals of PostgreSQL」が2026年9月26日に公開11周年を迎えた。同サイトはPostgreSQLの内部動作を詳細に解説する無料のオンライン技術書であり、2026年6月には非同期I/Oを扱う第8.5節を追加、5月にはLogical Replicationを扱う第12章のベータ版を公開するなど、継続的に内容を拡充している。

「The Internals of PostgreSQL」は2015年9月26日に公開されたオンライン技術書で、PostgreSQLの内部アーキテクチャを章ごとに体系的に解説する。著者のHironobu SUZUKIは日本在住のエンジニアで、健康上の理由から一時帰国していたが、現在は回復し、欧州や東南アジアなど海外での新たな職を探していると本サイト上で表明している。

2018年6月以降の変更履歴によると、文書量は85,577語(変更前66,417語)と約29%増加し、図版も49点追加された。直近の主な更新としては、2026年6月28日に「Asynchronous I/O in PostgreSQL」(第8.5節)を追加、同年5月1日にはLogical Replicationを扱う第12章のベータ版を公開している。また5月には全章のリファクタリングを実施し、4,890語(約5.6%)を削減して可読性を向上させた。

2024年後半から2025年にかけても更新は続いており、Incremental Backupの解説追加(WAL Summarizerプロセス、pg_basebackup、第10.4節)、Quorum-Based Synchronous Replicationの追加、並列クエリの解説追加など、PostgreSQLの新機能に対応した内容が積み上げられている。誤記の修正も細かく行われており、Checkpoint WALレコードの書き込みタイミングに関する誤りを訂正した例もある。

サイトのフレームワークは2024年1月にCascadeからRelearn形式に変更されており、ナビゲーション体験も改善されている。

出典

interdb.jp — 元記事を読む →