元Secret Service捜査官、2号ファンド2.5億ドルを調達へ

原題: The ex-Secret Service agent who flipped a hacker is now raising a second $250M cybersecurity fund

なぜ重要か

サイバーセキュリティ特化VCとしてアーリーステージに集中する戦略が、市場トレンドと合致しつつある点で注目に値する。

元米Secret Service捜査官で、サイバー犯罪者を転向させた経歴を持つStephen Ward氏が共同創業したBrightmind Partnersは、2本目のサイバーセキュリティ特化ファンドとして約2億5000万ドルの調達を目指している。同氏はCrowdStrikeが7億4000万ドルで買収を合意したSGNLのシリーズAをリードするなど実績を積み上げている。

ニューヨークを拠点とするサイバーセキュリティ特化VC、Brightmind Partnersの共同創業者Stephen Ward氏が、2本目のファンド調達に乗り出した。目標規模は昨年末に完了した1号ファンドと同規模の約2億5000万ドル。ただし今回は、共同創業者のGur Talpaz氏が今年4月に別の初期メンバーとともに離脱しており、Ward氏が単独のGeneral Partnerとして臨む。

Ward氏の経歴は異色だ。Coast Guardで4年間の捜索救助任務を経験した後、Seton Hall大学で刑事司法を専攻。卒業後はSecret Serviceに入庁し、9年間にわたって金融犯罪捜査とサイバー犯罪捜査に従事した。2001年の米同時多発テロ以降はサイバー部門に軸足を移している。その後、TIAAとHome DepotでCISOを歴任してから投資の世界へ転身した。

同ファンドの実績として注目されるのが、アイデンティティセキュリティスタートアップSGNLだ。Brightmindがシリーズ Aをリードしてから11カ月後の今年1月、CrowdStrikeが7億4000万ドルで買収することを発表した。Ward氏は「IPOを目指すふりをしない」と公言しており、「上昇途中で売却するのが正しい」という現実主義的な姿勢を貫く。

市場環境としては、アーリーステージのサイバーセキュリティスタートアップへの投資額が10年以上ぶりにレイターステージを上回るという転換点を迎えており、Ward氏の戦略との親和性は高い。単独GPとなったリスクを抱えながらも、実績と独自の視点で機関投資家への説得を続けている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →