AnthropicとPhysical Intelligence買収交渉の噂が拡散
原題: The Anthropic-Physical Intelligence rumor roiling AI Twitter
なぜ重要か
AnthropicとOpenAIが相次いでロボティクス領域に参入しようとしており、AIの物理世界への拡張が業界の主要競争軸に浮上しつつある。
2026年7月週末、テックブロガーのRobert Scobleがロボティクス企業Physical IntelligenceのAnthropicによる買収をXに投稿し噂が急拡散した。Physical IntelligenceのCEO Karol HausmanはSlackで否定したが、The Informationによると両社は今春実際に買収交渉を実施していた。同社はこれまで10億ドル超を調達、評価額110億ドルでの追加ラウンドも報じられていた。
2026年7月の週末、テックブロガーのRobert ScobleがX上にAnthropicによるPhysical Intelligence買収を示唆する投稿を行い、AIコミュニティ内で噂が急速に広まった。Physical IntelligenceのCEO Karol Hausmanは、社内Slackでドラマ「The Office」のキャラクターが首を横に振るGIFとともに報道を否定したが、The Informationの報道によれば、両社は今春に実際に買収交渉を行っていたことが明らかになっている。共同創業者のLachy Groomはシリコンバレーで注目度が高まっている投資家兼起業家であり、同社はこれまでに10億ドル超の資金を調達。さらに今春、評価額110億ドルでの追加10億ドルラウンドの交渉中とも報じられていた。同社が開発するロボット向けAIモデル「π0.5」はロボティクス研究分野で広く活用されているとされる。
Anthropicは今年これまでに4件の買収を実施しており、OpenAIは2023年以降少なくとも17社を買収と、双方が積極的なM&A戦略を展開している。両社は現在IPOの準備も進めており、AnthropicはIPOを6月1日に機密申請、OpenAIはその1週間後に申請し、米国史上最大規模の上場案件になる可能性がある。
ロボティクスへの関心が高まる背景について、現実世界の物理的理解が超知能システムの実現に不可欠とする見方がある。OpenAIはかつてルービックキューブを解くロボットハンドを開発したが、2021年にロボティクス部門を閉鎖。共同創業者のWojciech Zarembaは後にアプローチに不足があったと述べた。2024年にはサンフランシスコで人型ロボット研究所を再始動し、CEO Sam Altmanが「OpenAI Robotics」の採用開始をアナウンス、インフラ作業向けロボットを近期目標としている。一方Anthropicはハードウェアラボを持たず、安全性に関する研究成果の発表に注力してきた。