Tesla、支出急増し新製品の量産計画が延期
原題: Tesla spending skyrockets as Cybercab, Semi, Megapack production timeline slips
なぜ重要か
EVから AI・ロボティクスへの事業転換を進めるTeslaの量産遅延と支出拡大は、同社の新製品戦略の実現性と収益構造の変化を示す重要な指標となる。
Teslaは2026年7月22日に発表した第2四半期株主向け書簡で、Cybercab・Tesla Semi・Megapack 3の「量産」達成時期を2026年内から延期すると明らかにした。同社の純利益は前年比5%減の11億ドルとなり、設備投資は倍増超、フリーキャッシュフローはマイナスとなった一方、売上高は前年比26%増の282億ドルに達した。
Teslaは2026年第2四半期の決算を発表し、新製品3種の量産計画延期と支出の急拡大を明らかにした。同社はCybercab・Tesla Semi・Megapack 3について、今年1月時点では2026年中に「量産」を達成すると表明していたが、今回の株主向け書簡ではその文言を削除した。さらに人型ロボットOptimus についても、第1四半期書簡に記載されていた「量産」への言及がなくなった。
CybercabとTesla Semiの量産遅延については、4680バッテリーセルの生産能力拡大が課題として挙げられた。Megapack 3の延期については具体的な理由は示されていない。Elon Musk CEOはOptimusについて「すべての部品が新設計であり、Teslaがこれまで製造したなかで最もスケールアップが難しい製品になる」と述べた。Cybercabはテキサス州オースティンの工場で今年初めに初期の量産車の製造を開始しているが、SemiとOptimusの製造ラインはまだ構築中だという。
財務面では、売上高が前年同期の225億ドルから282億ドルへと26%増加し、前四半期の223.8億ドルからも伸びた。自動車部門の売上高は前年同期の166億ドルから205億ドルへと拡大し、納車台数は第1四半期から12万台以上増加して48万台超を記録した。韓国・オーストラリア・コロンビア・日本・台湾・タイなど複数の市場で過去最高販売を達成した。
一方、純利益は前年比5%減の11億ドルにとどまり、設備投資は倍増超、フリーキャッシュフローはマイナスとなった。CFOのVaibhav Tanejaは、新製品の開発・投入に伴い残りの四半期もキャッシュフローがマイナスになるとの見通しを示している。同社はEVメーカーからAI・ロボティクス企業への転換を図るなかで大規模な投資を続けている。