テキサス州Tesla死亡事故、運転者がアクセル全開とNTSBが確認
原題: Tesla driver in fatal Texas crash pressed accelerator 100%, NTSB confirms
なぜ重要か
自動運転支援システムの責任範囲と運転者の操作記録を巡る議論に、公的機関の調査が初めて具体的なデータを提示した点で業界に重要な先例となる。
米国家運輸安全委員会(NTSB)は2026年7月15日、テキサス州Katyで6月に発生したTesla車が住宅に衝突した死亡事故について、運転者がアクセルペダルを100%踏み込んでいたと確認した。車両は時速70マイル超で住宅に激突し、76歳のMartha Avilaが死亡。Full Self-Driving(Supervised)使用中に運転者がシステムを上書きした形となった。
NTSBが公表した予備調査報告書によると、44歳のMichael Butlerは住宅地の2車線道路「Rose Hollow Lane」(制限速度時速30マイル)でFull Self-Driving(Supervised)を使用中だった。車両データによれば、Butlerはアクセルペダルを100%踏み込んでおり、その結果FSDソフトウェアが上書きされ、車両は時速70マイル以上まで加速。交差点を突き抜けて道路を逸脱し、住宅に衝突した。事故当時は天候・路面・視界ともに良好だったとNTSBは記録している。
NTSBの調査と並行し、米道路交通安全局(NHTSA)も同事故を調査している。被害者家族はButlerとTeslaを過失として提訴しており、Butlerは過失致死罪で起訴されている。Butlerは当局に対して「気を失っていた」と主張し、FSD使用中だったと述べていた。
一方、地元ABCニュース系列局KTRKの報道によると、警察はButlerのGoogle検索履歴に「Tesla FSD not aggressive enough 2026」「Tesla not aggressive enough」「Tesla FSD too timid」などの検索語句が含まれていたことを確認した。
TeslaはFSD(Supervised)について、ドライバーが常に道路に注意を払い、いつでも制御を引き継げる状態を保つことを義務付けている。事故発生直後、CEO Elon MuskはXへの投稿で「FSDは住宅地をゆっくり走行する。これは高速衝突であり、FSDが原因という主張は意味をなさない」と述べており、今回のNTSBデータはTeslaの主張を裏付ける形となった。