Metaへのソーシャルメディア依存訴訟が取り下げ
原題: Social media addiction lawsuit against Meta is dropped
なぜ重要か
ソーシャルメディア依存を巡る先行訴訟の帰趨は、プラットフォーム設計規制やビッグテック各社の法的リスク評価に直結するため、業界全体への影響が大きい。
2026年7月22日、フロリダ州の10代の原告「R.K.C.」がMetaに対するソーシャルメディア依存訴訟を取り下げた。原告はMetaから一切の支払いを受けることなく訴えを取り下げたとMetaが声明で発表。TikTokとYouTubeはすでに和解済みで、Snapも暫定合意に達していた。
フロリダ州の10代の原告「R.K.C.」は、MetaのFacebookおよびInstagramを含む複数のソーシャルメディアプラットフォームが意図的に依存性の高い設計を行ったとして訴訟を起こしていた。しかし、Snapが暫定和解合意に達した翌日となる2026年7月22日、原告はMetaに対する訴えをいかなる金銭的補償も受けずに取り下げた。
TikTokとGoogleのYouTubeはすでに和解合意に達しており、本件はカリフォルニア州ロサンゼルスの上級裁判所で翌週に陪審審理が始まる予定だった「ベルウェザー(先行事例となる)裁判」の一つであった。
同種の訴訟は10代の若者、学校、州司法長官から数千件に及んでおり、無限スクロールや通知機能などエンゲージメントを促す設計が問題視されてきた。この訴訟の判決は、他の多くの訴訟にも影響を与える先例になる可能性があった。
Metaは今回の審理に向け、原告が実際にFacebookとInstagramを1日平均数分しか利用しておらず、アカウントの大半は弁護士雇用後に作成されたと主張する準備をしていた。
なお、2026年初めにはニューメキシコ州の裁判でMetaが敗訴し、プラットフォームの安全性について消費者を誤解させたとして3億7,500万ドルの制裁金支払いを命じられていた。また同年3月にはロサンゼルスの陪審がMetaとGoogleに約600万ドルの損害賠償を命じる判決を下している。
Metaは声明で「この結果は、根拠のない訴訟に対して我々が引き下がらないことを明確に示している」とコメントした。