SandboxAQがClaude上で創薬AIモデルを提供開始
原題: SandboxAQ brings its drug discovery models to Claude — no PhD in computing required
なぜ重要か
創薬分野でのAI活用において、技術的障壁を下げることで研究効率向上と新薬開発の加速が期待される
SandboxAQは5月18日、Anthropicと提携してClaude上で創薬・材料科学向けAIモデルを提供開始すると発表した。物理法則に基づく大規模量的モデル(LQM)を自然言語で利用可能にし、専門的なコンピューティングインフラ不要で分子挙動を予測できる。同社は950億円以上を調達している。
Google元CEOのEric Schmidtが会長を務めるSandboxAQは、Anthropicと協力してClaude上で創薬・材料科学向けのAIモデルを統合した。同社は約5年前にAlphabetのスピンアウトとして設立され、これまでに950億円以上の資金を調達している。
SandboxAQの独自技術は「大規模量的モデル(LQM)」と呼ばれる物理法則に基づくAIモデルで、テキストパターンではなく物理世界のルールに基づいて構築されている。これらのモデルは量子化学計算を実行し、分子動力学や微視的反応速度論をシミュレートできる。
従来、SandboxAQのLQMを使用する際は、ユーザーが独自のデジタルインフラを提供する必要があった。しかし今回のClaude統合により、専門的なコンピューティング知識を持たないユーザーでも自然言語で強力な創薬ツールにアクセスできるようになった。
同社AI シミュレーション担当ゼネラルマネージャーのNadia Harhen氏は「フロンティア量的モデルをフロンティアLLM上で自然言語でアクセスできるのは初めて」と述べた。
SandboxAQは、バイオ医薬品、金融サービス、エネルギー、先端材料を含む50兆ドル規模の「定量経済」を対象としており、他のAI企業がモデル改善に注力する中、実際の使いやすさに焦点を当てている。顧客は主に大手製薬会社や産業企業の計算科学者や研究者で、新しい材料の探索を行っている。