制裁対象の中国AI企業SenseTime、高速画像モデル発表

原題: Sanctioned Chinese AI Firm SenseTime Releases Image Model Built for Speed

なぜ重要か

米中技術競争下で中国AI企業が自国製チップ活用とオープンソース戦略で技術革新を進める動向を示している。

米国の制裁対象である中国のAI企業SenseTimeが、画像生成と解析を高速化した新たなオープンソースモデル「SenseNova U1」を発表した。中国製チップでの動作に最適化されており、画像をテキストに変換せずに直接処理することで計算負荷を軽減する技術が特徴。

顔認識技術で知られる中国のAI企業SenseTimeは、米国の競合他社の主要モデルより高速で画像生成・解析が可能なオープンソースモデル「SenseNova U1」をリリースした。同モデルは画像をテキストに変換せずに直接「読み取る」能力を持ち、処理速度向上と計算負荷軽減を実現している。共同創設者兼最高科学者のDahua Lin氏は「モデルの推論プロセス全体がテキストに制限されず、画像でも推論できる」と説明した。米国の輸出規制により中国企業は最先端AI チップへのアクセスが制限されているため、同モデルは中国製チップでの動作に最適化されている。リリース時点でCambriconやBiren Technologyなど10社の中国チップメーカーがU1への対応を発表した。2014年設立のSenseTimeはコンピュータビジョン分野の世界的リーダーだったが、ChatGPTなどの自然言語処理AIが注目される中で収益化に苦戦し、DeepSeekやMiniMaxなど新興中国企業に遅れを取った。同社は新疆ウイグル自治区での監視システムに技術が使用されたとして米政府から制裁を受けており、米企業からの投資が制限されている。

出典

wired.com — 元記事を読む →