SamsungがTV上でAIモデルを常時稼働させ視聴追跡
原題: Samsung running a TensorFlow lite model on 960x540 image to track you
なぜ重要か
同意取得前にAIモデルが画面キャプチャを処理する実装は、プライバシー規制の観点から世界各国の監督機関が注目する可能性がある。
研究者のmikeがXへの投稿で、Samsung製デバイスが「alex.tflite」という名のTensorFlow LiteモデルをINT8量子化で960×540ピクセルの画像に対して数秒おきに実行していると報告した。モデルの正体はAlexNetで、ユーザーがプレイ中のゲームを識別することを目的としているとみられる。投稿は58,400件以上の閲覧を記録し、Tizen OSを搭載したSamsung TVへの懸念が広まっている。
Xユーザーのmike(@mike64_t)は2026年10月25日、Samsung製デバイスのシステムを解析した結果を投稿した。それによると、デバイスは「alex.tflite」という名前のTensorFlow Liteモデルを数秒間隔で繰り返し実行しており、960×540ピクセルの画像をINT8量子化で処理している。モデルのアーキテクチャはAlexNetをベースにしており、PyTorchの実装である`torchvision.models.alexnet`に準じているという。
目的はユーザーが現在プレイしているゲームのタイトルを特定することとみられる。処理の仕組みは最近傍探索によるデータベースとの特徴量比較だが、mikeによれば「99%のケースで正常に機能していない」という。さらに問題とされるのは、この推論処理がユーザーの同意確認よりも前に実行されており、結果は「どこかへ捨てられている」状態だと指摘した点だ。CPUリソースが数秒おきに消費されることも確認されており、パフォーマンスへの影響も懸念される。
この報告を受け、別のユーザー@mlajtos_muは「Tizen OSを搭載したSamsung TVが常時稼働するニューラルネットワークで画面上の活動を監視し、テキストログに変換しているということか」と疑問を呈した。また研究者の@log4jは、Tizen OSに関する調査との関連で「これまで見た中で最も包括的な分析だ」とコメントしている。
Samsungからの公式な説明や反論は、投稿時点では確認されていない。