AltmanのWorldプロジェクト、人間認証技術をTinderに拡大
原題: Sam Altman’s project World looks to scale its human verification empire. First stop: Tinder.
なぜ重要か
AI生成コンテンツの急増により真偽判定が困難になる中、匿名性を保った人間認証技術は各業界で重要な基盤インフラとなる可能性がある。
OpenAIのSam AltmanによるTools for Humanityが運営するWorldプロジェクトが、虹彩スキャン技術による人間認証システムをTinderやコンサートチケット、ビジネス組織、メールなど幅広い分野に展開すると発表した。AIが生成するコンテンツの急増に対応し、本物の人間であることを匿名性を保ちながら証明する技術を提供する。
Tools for Humanity(TFH)は4月17日、サンフランシスコで開催されたイベントでWorldプロジェクトの拡大計画を発表した。同社は球体型デバイス「Orb」で利用者の虹彩をスキャンし、匿名の暗号化識別子「World ID」を作成する人間認証技術を開発している。AltmanはイベントでAI生成コンテンツが人間作成コンテンツを上回る時代の到来を指摘し、「人間との対話なのかAIとの対話なのか判別が困難になっている」と述べた。Worldは昨年、日本でTinderとのパイロットプログラムを実施し、成功を収めた。これを受けて米国を含む世界市場でTinderへの認証機能統合を開始する。認証を受けたユーザーのプロフィールにはWorld IDの証明マークが表示され、本物の人間であることを示す。さらに同社はエンターテインメント業界向けの「Concert Kit」機能も発表した。同技術は「ゼロ知識証明ベース認証」と呼ばれる暗号技術を使用し、プライバシーを保護しながら人間認証を実現する点が特徴。共同創設者でCEOのAlex Blaniaは手術のため欠席したが、チーフプロダクトオフィサーのTiago Sadaが製品戦略を説明した。