PipePipe:NewPipeフォークにSponsorBlock統合
原題: PipePipe: NewPipe hard fork implementing SponsorBlock
なぜ重要か
広告ブロックや低評価数復元など規約グレーゾーンの機能を束ねたクライアントの需要が根強く、YouTubeの広告強化策への対抗手段として注目される。
オープンソースのAndroidアプリ「PipePipe」は、人気のYouTubeクライアント「NewPipe」をハードフォークしたプロジェクトで、GitHub上でスター数6,200以上を獲得している。SponsorBlockによるスポンサー区間スキップ、ReturnYouTubeDislikeによる低評価数の復元、AV1・VP9コーデック対応など、NewPipeにはなかった多数の機能を追加実装している。
「PipePipe」は、開発者InfinityLoop1308がNewPipeをベースに構築したAndroid向けオープンソースYouTubeクライアントだ。GitHubリポジトリはスター6,200超・フォーク212を記録しており、非公式クライアント界隈では存在感のあるプロジェクトに育っている。
NewPipeとの最大の差別化点はSponsorBlockの統合だ。YouTube・BiliBiliの動画内スポンサー区間を自動スキップできる。さらにReturnYouTubeDislikeと連携し、Googleが2021年末に非公開化した低評価数を表示できる点も特徴的だ。
機能面では多岐にわたる。メディア再生ではAV1・VP9コーデックに対応し、バックグラウンド再生を含む音楽プレイヤーモードも備える。BiliBili特有のコメント形式「弾幕(ダンマク)」スタイルでのライブチャット表示にも対応している。
フィルタリング機能も充実している。キーワードやチャンネル単位で不要コンテンツを除外でき、YouTubeショートや有料動画を非表示にする設定も用意する。プレイリスト機能ではローカル保存したリスト内の検索・ソートが可能で、プレイリスト一括ダウンロードにも対応する。
操作面ではスワイプによるシーク、長押しで再生速度を一時的に上げるジェスチャー、スリープタイマーなど細かな使い勝手の改善が積み上げられている。ライセンスはGPL-3.0。NewPipeの設計を踏襲しつつ、公式アプリに近い体験を広告・ログインなしで提供することを目指している。