Schiller、App Store収益強化方針に懸念し退任

原題: Phil Schiller’s App Store exit reportedly driven by wariness over future plans

なぜ重要か

App Storeの収益戦略をめぐる経営幹部の内部認識が明らかになり、規制・開発者対立がAppleの経営判断に与える影響の大きさを示す事例として注目される。

AppleのPhil SchillerがApp Store責任者を退任した背景について、Bloomberg記者Mark Gurmanが報道した。新CEO John TernusとサービスチーフEddy CueがApp Storeの利益率向上と継続収益拡大を目指す方針に対し、SchillerはそれがさらなるAppleへの政府・開発者との摩擦を招くと判断し、退任を選んだとされる。Schillerは引き続きApple Fellowとして同社に関与する。

Appleの長年の幹部であるPhil Schillerが、App Store責任者の職を退いた理由について、BloombergのMark Gurmanが詳細を報じた。

Gurmanの報道によると、Schillerの退任を後押しした要因は複数ある。一つは家族との時間や慈善活動に充てたいという個人的な希望。もう一つは、経営陣との戦略的な方向性への懸念だ。

新CEOのJohn TernusとサービスチーフのEddy Cueは、App Storeの利益率向上とサブスクリプションなどの継続収益の拡大を推進しようとしている。Gurmanの報道では、Schillerとの間に大きな内部対立があったわけではないとされる。ただし、SchillerはこうしたApp Storeからの収益拡大路線が、世界各国の政府や開発者との摩擦をさらに深める可能性があると考えており、その方針に深く関与することを避けるために退任を決断したという。

AppleのApp Storeをめぐっては、アプリ内課金への手数料(最大30%)や規約に関して、開発者や各国規制当局から長年批判を受けてきた。EpicゲームズによるAppleへの訴訟や、EUのデジタル市場法(DMA)への対応など、法的・規制的な圧力も続いている。

Schillerは退任後も「Apple Fellow」という肩書きで引き続き同社に関与し、具体的な内容は未公表のプロジェクトに携わる予定だ。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →