遺伝子改変軍用犬スタートアップが2億ドル調達

原題: Palmer Luckey Made a Genetically Modified Military Dog Startup

なぜ重要か

国防関連AIスタートアップによるバイオテクとの融合は、軍事技術の裾野が生命科学領域まで広がる新たな段階を示す。

Anduril創業者のPalmer LuckeyとColossal Biosciences共同創業者のBen Lammが立ち上げた軍用犬スタートアップ「Warhound」が2026年10月22日にステルスから脱し、2億ドルの資金調達を発表した。米軍・法執行機関・緊急救助隊向けの遺伝子編集・クローン犬の育成を目指し、2027年初頭に最初の子犬の誕生を予定している。

テキサス州を拠点とするWarhoundは、米国が軍用犬の供給をヨーロッパの繁殖業者に依存している現状を打開するため設立された。同社はすでに米軍・警察・救助隊で「高パフォーマンス」と評価された犬から血液サンプルを採取し、クローン化に向けた作業を進めている。対象犬種は主にベルギー・マリノア、ラブラドール、シェパードの3種。

初期の遺伝子編集は股関節形成不全など各犬種に多い遺伝性疾患の排除に集中する。その後の段階では、オオカミの嗅覚受容体遺伝子を組み込んで嗅覚を強化するといった応用も視野に入れている。Lammが共同創業したColossal BiosciencesはダイアウルフのDe-Extinction Projectで知られており、そのノウハウが活かされる見通しだ。

装備面では、Andurilが開発した「advanced body armor」などのハードウェアや、戦場状況認識ソフトウェアを犬に搭載する計画。ただし現時点でサイボーグ化(体内へのデバイス埋め込み)は否定されている。「犬にレーザーは搭載しないのか」というWIREDの問いに対し、LammはAndurilの今後の計画については「コメントできない」と述べるにとどめた。

CEOにはPalantir出身で元国防総省最高データ責任者のDavid Spirkが就任。投資家にはIn-Q-Tel、Sequoia Capital、ARK Investが名を連ねる。LuckeyはWarhoundの株式を保有せず、Andurilも同様。Colossal Biosciecnesは出資持分を持つ。同社はAmerican Humane Societyの指針のもとで運営するとしている。

出典

wired.com — 元記事を読む →