KagiがWebKitベースブラウザ「Orion」を提供
原題: Orion Browser by Kagi
なぜ重要か
広告収益モデルに依存しない独立系ブラウザが400万ユーザーを獲得しており、プライバシー需要を背景にした代替ブラウザ市場の成長を示す事例として注目される。
Kagiが開発するWebKitエンジン搭載ブラウザ「Orion」は、macOS・iOS・iPadOS・Linux向けに提供中で、Windowsα版も開発中。Safari・Chrome・Firefoxの拡張機能に対応し、完全ゼロテレメトリーを掲げるプライバシー重視設計が特徴。iOS/iPadOS版はすでに400万ユーザーに利用されている。
Kagiが開発・提供するWebKitベースのウェブブラウザ「Orion」は、プライバシー保護・拡張機能対応・ネイティブ性能の三点を同時に実現することを目標として設計されている。
主要な特徴として、完全なゼロテレメトリー(使用データの収集なし)、組み込みの広告ブロック・トラッキング防止機能、AIによるデータ収集や隠れた監視機能の排除が挙げられる。拡張機能については、Safari・Chrome・Firefoxの三つのエコシステムに対応する唯一のブラウザとしており、動作保証済みの20種類のキュレーション済み拡張機能を提供している。
プラットフォーム別の状況は以下の通り。macOS版は5年間の開発を経たフラグシップ製品として提供中。iOS/iPadOS版はすでに400万ユーザーが利用しており、ネイティブ性能と独自機能を備える。Linux版はx86_64向けベータ版を公開中。Windows版はアルファ開発中で、ニュースレターへの登録による情報収集が可能な段階にある。
Kagiの検索・翻訳などの各種サービスとブラウザ内でシームレスに連携できる点も特徴として挙げられている。
収益モデルについては、広告掲載や第三者との取引を一切行わず、ユーザーからの直接課金のみで運営されると説明されている。有料プラン「Orion Plus」はサブスクリプション形式と買い切りの生涯ライセンスの二種類が用意されている。
メディアからはZDNetが「Safariの代替として速度・バッテリー効率・柔軟性の面で優れている」と評価し、OMG! Ubuntuは「データ収集なし・テレメトリーなし・スポンサー広告なし」と独立性を評価している。