オープンソース電子書籍リーダー「Open Book Touch」クラウドファンディング達成
原題: Open Book Touch: open-source e-reader
なぜ重要か
完全オープンソースのe-readerが量産レベルで資金調達に成功したことは、クローズドなKindleエコシステムへの対抗軸として注目される。
Oddly Specific Objectsが開発した完全オープンソースの電子書籍リーダー「Open Book Touch」が、Crowd Supplyでの資金調達目標4万5,000ドルを103%達成し、4万6,542ドルを集めた。2026年8月20日まで出資受付中。価格は149〜249ドル。6年の開発期間を経て完成。バッカー数は241人。
Oddly Specific Objectsは、完全オープンソースの電子書籍リーダー「Open Book Touch」をCrowd Supplyで公開し、目標額4万5,000ドルを超える4万6,542ドル(達成率103%)の資金調達に成功した。出資受付は2026年8月20日まで継続しており、価格は149〜249ドル。バッカー数は241人。
Open Book Touchは開発者が6年をかけて作り上げた製品で、4.26インチのフロントライト付きe-paperタッチスクリーンを搭載。本体の厚さは約1センチで、ポケットに収まるコンパクトな設計となっている。前面には物理ボタンを持たず、完全に左右対称のデザインを採用した。
主な仕様として、microSDカードからEPUBおよびプレーンテキストを直接読み込む機能、480×800ピクセルのe-paperパネル、Wi-Fi(時刻同期・書籍ダウンロード目的に限定)を備える。OSはLinuxではなくマイクロコントローラー上のESP-IDF/FreeRTOSで動作し、消費電力は1ミリアンペア未満。C++で記述されたファームウェアは公開されており、ユーザーが改変・フォーク可能。
電子組版エンジンを実装しており、英語・スペイン語・フランス語・イタリア語のハイフネーション辞書によるジャスティフィケーション、インライン画像表示(1ビットディザリング)にも対応。フォントにはSun Microsystemsが1989年にオープンソース化したLucida BrightおよびLucida Sansのビットマップ版を採用し、3サイズ・各ウェイトで太字・イタリック体を完備。ハイライト、単語検索、ページのドッグイヤー、シェルフ整理などの機能も搭載する。
ハードウェアおよびソフトウェアの設計データはすべて公開されており、ユーザーによる改造・再構築が可能な「解放された書籍」と位置づけられている。