Stripeが12億ドルで買収提案したAirwallex、現在は競合関係に
原題: Once close enough for an acquisition, Stripe and Airwallex are now going after each other
なぜ重要か
大手決済プラットフォームと新興フィンテック企業の競争激化を示し、グローバル決済市場の成長性を象徴する事例
決済プラットフォームのStripeが2018年にオーストラリアのフィンテック企業Airwallexを12億ドルで買収提案していたことが明らかになった。当時のAirwallexの年間収益は約200万ドルで、買収価格は収益倍率約600倍だった。しかし同社創業者のJack Zhang氏は提案を断り、両社は現在競合している。
Airwallexの創業者兼CEOのJack Zhang氏は、2018年にSequoiaのMichael Moritz氏の自宅で、Stripeによる12億ドルでの買収提案を受けていたことを明らかにした。当時のAirwallexの年間収益は約200万ドルで、収益倍率は約600倍という破格の条件だった。Moritz氏は、StripeのPatrick Collison氏を「世代的な創業者」と評し、買収によって「複合的な」成長を実現できると主張した。Zhang氏は一度合意したものの、メルボルンに戻った後に決断を覆した。3人の共同創業者のうち2人が買収に反対していたことも影響した。しかし最終的な決め手となったのは、オフィスのホワイトボードに書かれた未完成のビジョンだった。それは「世界中のあらゆる企業が、現地企業のようにどこでも事業を展開できる金融インフラの構築」だった。現在のAirwallexは年間収益13億ドル以上を主張し、前年比85%の成長を続けている。年間取引処理額は約3000億ドルに達している。Zhang氏は中国青島出身で、15歳で単身メルボルンに移住。家族の経済状況悪化により、大学時代は4つの仕事を掛け持ちして学費を稼いだ経験を持つ。