Mistralがユーザー入力を学習データに利用、企業向けはデフォルト除外
原題: Mistral now trains on user input by default, except on enterprise tier
なぜ重要か
AIサービスにおけるユーザーデータの学習利用ポリシーは規制・信頼の観点で業界全体に影響するため、各社の対応が注目される。
フランスのAIスタートアップMistralは、チャットサービス「Vibe」において、一般ユーザーの入力・出力データをデフォルトでモデル学習に使用する方針を採用している。一方、エンタープライズ顧客はデフォルトで学習対象外となっており、管理者パネルから設定を管理できる。ユーザーはいつでもオプトアウトが可能。
Mistralは、同社のチャットサービス「Vibe」(旧称「Le Chat」)において、一般ユーザーの会話データや添付ドキュメントなどの入力・出力データを、デフォルトでモデルの学習プログラムに使用していることをヘルプページで明らかにした。
サービスの種別によって扱いが異なる。一般の「Vibe」ユーザーは、デフォルトでデータが学習に使われる状態となっており、設定画面からいつでもオプトアウトできる。一方、「Vibe(Enterprise)」の顧客はデフォルトで学習対象外となっており、オプトインの切り替えは管理者レベルで制御される。
管理者がオプトアウトを行う手順は、管理パネルの「Manage」セクションから「Vibe」を選択し、「Privacy」セクション内の「Allow your interactions to be used to train our models」というトグルを無効にするというものだ。
Mistralは、Vibe内でアップロードまたは添付されたドキュメントも入力データとして扱われると明示しており、機密性の高い文書を扱うユーザーに対してオプトアウトを検討するよう促している。オプトアウトが確定した後は、Mistralは学習目的でユーザーの入力・出力データを使用しないとしている。
この方針変更は今週更新されたヘルプページで案内されており、業界でユーザーデータの学習利用に関する透明性が改めて問われる状況となっている。