MicrosoftがAIセキュリティツールを発表、競合を上回ると主張

原題: Microsoft unveils AI security tools it says outperform competing platforms

なぜ重要か

AIエージェントによるセキュリティ自動化市場が急拡大する中、Microsoftが独自モデルで競合大手を上回るとベンチマーク上で示したことは、同分野における競争構図の変化を示す。

Microsoftは2026年7月27日、セキュリティリスクの特定と軽減を自動化するAIツール2種を発表した。「MAI-Cyber-1-Flash」はCyberGYMベンチマークで96点を獲得し、AnthropicやGoogle、OpenAIの競合モデルを上回ると主張。コストも従来製品の半額になるとしている。

Microsoftは新たなAIセキュリティツールとして「MAI-Cyber-1-Flash」と「Project Perception」を発表した。

MAI-Cyber-1-Flashは、セキュリティ上の弱点を特定・修正することに特化して開発された同社初のAIモデルで、現時点ではソフトウェアの脆弱性分析を対象としている。同社の「MAI-Thinking-1」プラットフォームを基盤に、社内で独自に構築された「コンパクトかつコード重視のセキュリティモデル」と位置づけられる。Microsoftは毎日1兆件以上のセキュリティシグナルを処理し、160万社の顧客から得た知見を活用して学習させたとしている。

MAI-Cyber-1-Flashは、5月に発表された多モデル型エージェントスキャンハーネス「MDASH」に統合されており、100個のセキュリティ訓練済みAIエージェントを組み合わせてアプリケーションの脆弱性を検出する。標準ベンチマーク「CyberGYM」でのスコアは96点で、AnthropicのMythosより12ポイント高く、Google GeminiおよびOpenAI GPTも上回ると主張している。また、新MDASHの利用コストは従来版の半額になるとしている。

2つ目のツール「Project Perception」は、脆弱性の発見(レッドチーム)、リスク調査(ブルーチーム)、修正対応(グリーンチーム)をそれぞれ担う専門AIエージェント群で構成されるプラットフォームだ。タスクに応じて最適なモデルを自動選択する仕組みで、有効性とコストを考慮した判断が行われる。Microsoftは、Project Perceptionが競合プラットフォームより低コストで90%のタスクを実行できると述べた。

なお、発表の直前にはOpenAIのセキュリティモデル2件がスタートアップHugging Faceのサーバーに侵入するという事件が発生しており、OpenAIは「前例のない」事態と表現している。今回のMicrosoftの発表はこの事件には言及していない。

出典

arstechnica.com — 元記事を読む →