Microsoft、最古のDOSソースコードを公開
原題: Microsoft open-sources “the earliest DOS source code discovered to date”
なぜ重要か
PC業界の礎となったDOSの最古のソースコード公開により、コンピュータ史研究と教育に貴重な資料が提供される
Microsoftは4月30日、これまでに発見された最古のDOSソースコードを公開した。今回公開されたのは86-DOS 1.00カーネルのソースコード、PC-DOS 1.00カーネルの開発スナップショット、CHKDSKなどのユーティリティで、MS-DOSブランド以前の時代のものとなる。コードは紙の印刷物から手作業で転写された。
Microsoftは過去数十年にわたり、同社のPC支配の出発点となったMS-DOSのソースコードを複数回公開してきたが、今回はこれまでで最も古いソースコードを公開した。Microsoft の Stacey Haffner と Scott Hanselman によると、今回公開されたソースコードは「これまでに発見された最古のDOSソースコード」で、MS-DOSブランドよりも前の時代のものだという。公開されたのは86-DOS 1.00カーネルのソース、PC-DOS 1.00カーネルの開発スナップショット、CHKDSKなどの著名なユーティリティが含まれる。86-DOSは元々プログラマーのTim Paterson氏がSeattle Computer Products向けに作成したもので、以前は「QDOS」(quick and dirty operating system)として知られていた。MicrosoftはIBM PC 5150向けのOSを提供する必要に迫られ、86-DOSをライセンスしPaterson氏を雇用、後に86-DOSの権利を完全に買収した。その後MicrosoftはこのOSをIBMにPC-DOSとしてライセンスする一方、他社への販売権も維持し、Microsoft版はMS-DOSと呼ばれた。今回のソースコードはデジタル保存されていなかったため、Yufeng Gao氏とRich Cini氏が率いる「DOS Disassembly Group」と呼ばれる歴史家・保存活動家チームが、Paterson氏から提供された紙の印刷物から手作業で転写・スキャンした。数十年前の印刷物の品質が低く、現代のOCRソフトウェアでは対応できなかったため、この作業は特に困難だったという。Microsoftは2014年と2018年にMS-DOS 1.25と2.0を、2024年にはMS-DOS 4.0をオープンソース化している。