MetaがAI投資向けに新株式クラスを創設

原題: Meta wants to pay for its broad AI buildout with a newly created class of stock

なぜ重要か

無議決権株式による資金調達は、創業者の支配権を保ちつつAIインフラへの巨額投資を続ける手段として、Big Techの資本政策に新たな選択肢を示す。

Metaは2026年10月21日の第3四半期決算発表に合わせ、無議決権株式の新クラスを創設すると発表した。CFOのSusan Liは、既存株主への株式配当として分配し、資金調達・従業員報酬・買収などに活用すると説明。同四半期の売上高は前年比26%増の640億ドルを記録したが、コストと費用は同68%増と大幅に膨らんだ。

Metaは第3四半期の決算発表の場で、AI投資の財源確保を目的とした新たな無議決権株式クラスの創設を正式に認めた。Semaphorが先に報じていた内容を、CFOのSusan Liが決算説明会で確認する形となった。

新株式は既存の全株主に株式配当として分配される。Class AおよびClass B株主の議決権には影響しない設計で、いわゆる「創業者主導の経営体制」を維持しながら、資本調達の選択肢を広げる狙いだ。Liは「AIを軸に事業全体で見られる前例のない勢いの後押しに向け、投資の柔軟性が高まる」と述べた。

財務面では明暗が分かれた。売上高は前年比26%増の640億ドルとWall Streetの予想を上回る一方、コストと費用は同68%増と急拡大している。AR・VRを手がけるReality Labs部門は引き続き赤字だが、2025年比で損失幅は縮小しており、2026年通年では180億〜190億ドルの損失を見込む。

AI製品群は好調だ。Muse Spark、Muse Glimmer、Muse Wonder、オープンウェイトモデルのMuse Spark Openに加え、開発者向けコーディングエージェントのMuse Codeも展開。CEOのMark Zuckerbergは「わずか1カ月半でMuse個人エージェントを設定した米国・カナダのユーザーが1000万人を超えた。App Storeでもほぼ毎日1位を維持している」と述べ、明確なプロダクトマーケットフィットを手にした段階から、より実行フェーズへ移行すると語った。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →