MetaがサウジとUAEで人権団体アカウントを地域ブロック
原題: Meta blocks human rights accounts from reaching audiences in Saudi Arabia, UAE
なぜ重要か
大手テック企業が権威主義政府の検閲に協力する事例として、デジタル人権保護の課題を浮き彫りにしている
人権団体ALQST等は5月20日、Metaが4月30日以降サウジアラビア政府の要請でFacebookとInstagramの人権団体や研究者アカウントを両国でアクセス不能にしたと発表。3月以降100以上のページが制限を受けた。Metaは「現地法要件」への対応と説明している。
人権団体ALQST for Human RightsとDemocratic Diwanは共同声明で、Metaがサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)で独立系NGO、研究者、市民社会活動家のFacebookとInstagramアカウントへのアクセスを制限したと非難した。4月30日以降、ALQST、Democratic Diwan、サウジの研究者Abdullah Alaoudh氏、人権活動家Yahya Assiri氏のFacebookアカウントがサウジ政府の要請により同国内で「利用不可」となった。UAEでも学術関係者を含む類似の制限が課されている。Metaの公開報告書によると、3月以降100以上のFacebookページとInstagramアカウントが制限された。影響を受けたユーザーには「現地法要件」や「政府からの要請」への対応として通知された。報告書ではサウジとUAEのサイバー犯罪法への言及があり、「地域の地政学的紛争と安全保障動向の報告」が違反内容とされた。2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃以降、湾岸諸国政府は情報環境をさらに厳格に統制している。人権団体は、これらの措置を恣意的で差別的とし、表現の自由と情報アクセス権の直接的侵害と批判している。