半径30分圏内に特化したWikipedia登場

原題: Local Wikipedia: Wikipedia, but only for things a half hour walk from you

なぜ重要か

Wikipediaの地理情報を「超ローカル」で再利用するアプローチは、位置連動コンテンツ活用の一つの実例として注目に値する。

開発者のEd Jeffersonが「Local Wikipedia」を公開した。ユーザーの現在地から徒歩約30分圏内に存在する場所や施設のみを表示する、Wikipediaのジオコード記事を活用した非公式サービス。表示件数は最少25件・最大500件で、位置情報はブラウザ内にのみ保存され、共有リンクには含まれない仕様となっている。

「Local Wikipedia」は、Wikipediaの膨大なコンテンツを「自分の周辺」だけに絞って見せるという、シンプルながら独自の切り口を持つWebサービスだ。開発者はEd Jeffersonで、個人プロジェクトとして公開されている。

コンテンツの取得元はWikipediaのジオコード付き記事のみ。ユーザーが位置情報を許可すると、徒歩30分圏内の記事が自動的にフィルタリングされて表示される。近くに記事が少ない場合は約10km(6マイル)以内の最も近い25件を表示し、逆に多すぎる場合は最も近い500件までに絞られる。

操作は現在地の自動取得のほか、地名・郵便番号・ランドマーク名での手動入力にも対応。メインページ、ランダム記事、A〜Z索引といったWikipediaライクなナビゲーションも備える。

プライバシー面では、取得した位置情報はブラウザ内にのみ保存される設計で、記事を他者と共有する際のURLには位置情報が含まれない点が明記されている。なお、本サービスはWikipedia財団とは無関係の非公式プロジェクトであることが明示されている。

都市部では史跡・建物・公園など多数の記事が密集して表示される一方、地方では半径が自動で広がる仕組みが、地域格差を吸収する。観光・街歩きのお供としてはもちろん、地元の意外な歴史を発掘するツールとしても使えそうだ。

出典

edjefferson.com — 元記事を読む →