LinkedInがAIスロップ報告ボタンを追加

原題: LinkedIn adds a button to report AI-generated ‘slop’

なぜ重要か

SNS上のAI生成コンテンツ問題が深刻化する中、主要プラットフォームが技術・UX両面で対策を強化する業界トレンドを示す事例として注目される。

LinkedInは2026年7月30日、AI生成の低品質コンテンツ「AIスロップ」を報告できる「Seems like AI slop」ボタンの追加を発表した。同社Chief Product OfficerのHari Srinivasanが公式投稿で明らかにし、毎日「数十万件」の自動コメント試行をブロックしていることも併せて公表した。

LinkedInは、フィードを埋め尽くすAI生成の低品質コンテンツ「AIスロップ」への対策として、ユーザーが投稿を報告できる「Seems like AI slop」ボタンを導入した。Microsoft傘下の同SNSのChief Product Officer(CPO)であるHari Srinivasanは、LinkedIn上への公式投稿で「AIスロップは私たちにとって最優先課題だ。ユーザーはLinkedInにリアルな人とつながり、本物の視点やアイデア、専門知識を共有するために来ている」と述べた。

今回の施策は複数の対策の一環だ。まず報告ボタンはAIモデルの精度向上のためのシグナルとして活用される。次に、自動化防御への投資として、毎日「数十万件」の自動コメント試行と、過去数か月で数百万件に上るその他の自動化試行をブロックしている。さらに、投稿がAIスロップや低品質コンテンツかどうかを識別する新しい分類器を導入し、ネットワーク外のコンテンツ推薦におけるスロップの表示を削減する。加えて、コンテンツがAIの多用によって不自然に見えると判定された場合、投稿者のダッシュボードに非公開で通知する機能も追加される。

LinkedInはまた、AI文章生成を補助する既存の「enhance your post」機能を廃止し、ユーザー自身の文体を変えずに校正するプルーフリーダー機能に置き換える方針も明らかにした。

こうした動きはプラットフォーム全体で広がっており、SubstackはAIコンテンツ識別ツールをPangramとの提携で追加。PangramはAIコンテンツ氾濫対策として900万ドルの新規資金調達を発表した。また、Redditの競合として立ち上がったDiggはボット対策が追いつかず2026年3月にサービスを終了。インターネットインフラ企業のCloudflareは、ウェブ上のボットトラフィックが人間によるリクエストを上回ったと報告しており、当初の予測より早くその転換点に達したとしている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →